「判例から学ぶ消費者法〔第3版〕」(民事法研究会)が発行されました。
「判例から学ぶ消費者法」の第3版(島川勝・坂東俊矢編)が発行されました。

この本の初版から、「情報化社会と消費者」の章を書いており、今回も引き続き担当しています(第19章)。
担当部分の裁判例2つの中身についてはあまり変わっていませんが、冒頭の「問題の所在」については、第2版(平成25年発行)以降の情報化社会の進展も激しく、それにまつわる事象の変化もありますので、アップデートのために加筆修正を行っています。
私の担当個所以外でも、集団的被害回復制度の導入や消費者契約法や民法(債権法)の改正など大きな動きがあり、それらをカバーする改訂内容となっています。
本書の内容について、出版社サイトから以下に引用いたします。ご興味のある方は是非ご一読いただければと思います。
本書の特色と狙い
約款、集団的消費者被害回復制度について新たに章を設け、民法(債権関係)、消費者契約法、特定商取引法、割賦販売法等の改正、消費者裁判手続特例法の立法から最新の重要判例も織り込んで約6年ぶりに改訂!
訪問販売、クレジット取引、多重債務、金融商品取引、欠陥住宅、ネットオークションなど、消費者問題の各分野について重要な裁判例をもとに、消費者問題の理論と実務を解説!
各分野の概説とともに、判決の概要・争点・判旨を紹介したうえで、判決の意義や社会に与えた影響などをわかりやすく示す!
消費者法を学ぶ学生はもとより、消費者相談にあたる消費生活センター関係者、消費者事件を担当している弁護士・司法書士等の実務家にも必携となる1冊!
本書の主要内容
第1章 消費者問題総論
第2章 民法と消費者法
第3章 消費者契約法(1)─不当勧誘規制
第4章 消費者契約法(2)─不当条項規制
第5章 消費者団体訴訟制度
第6章 集団的消費者被害回復制度
第7章 約款と民法、消費者法
第8章 特定商取引法(1)─訪問販売、クーリング・オフ
第9章 特定商取引法(2)─継続的役務
第10章 特定商取引法(3)─マルチ商法とネズミ講
第11章 割賦販売法(1)─平成20年改正法とクレジット取引
第12章 割賦販売法(2)─クレジットカードの不正使用
第13章 多重債務と消費者
第14章 金融商品取引と消費者
第15章 保険と消費者
第16章 製造物責任と消費者
第17章 欠陥住宅と消費者
第18章 独占禁止法・景品表示法と消費者
第19章 情報化社会と消費者
第20章 宗教被害と消費者
第21章 医療サービスと消費者
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