「ライブ講義 弁護士実務の最前線 vol.1」(法友全期会編・LABO刊)
東京弁護士会の法友全期会が出された「ライブ講義 弁護士実務の最前線 vol.1」を発行所のLABOさんからご恵贈いただきました。
法友全期会というのは東京弁護士会所属の弁護士たちの会派のひとつですが、そこが平成29年度に開催された会員向け講演会の講演録を出版されたもので、4つの講演で、講師はいずれも弁護士です。それぞれ、そのテーマに最適といえる弁護士が講師となっていますね。また、講演録ですので、コンパクトにまとまっていますし、読みやすく編集されています。
内容は、
1「GPS捜査の最前線」 弁護士 亀石 倫子
2「メンタルヘルス×労働審判への対応」 弁護士 竹花 元
3「平成26年改正会社法と最近の議論状況
~ガバナンスを中心として」 弁護士 深山 徹
4「システム開発紛争の取扱い」 弁護士 伊藤雅浩
となっていて、どれも時宜にかなったテーマかと思います。
私は昨年、このうち、亀石弁護士は京都大学での情報法セミナー、伊藤弁護士は名古屋大学での情報ネットワーク法学会で、それぞれ同テーマでの講演を拝聴しておりますので、私にとっては、その時の講演の講演録ともいえます。
亀石弁護士の「GPS端末を車に『ピチョ』っと付ける」というフレーズを私は気に入っているのですが、この本にはその表現は見当たりませんでした。編集者が無粋にも削ったのかもしれません(微笑)
弁護士向けの講演ではありますが、企業法務で上記問題の対応にあたっておられる方やロースクール生などにも読んでいただける一冊だろうと思います。
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