米国FTCがSNSによる女優らのステマ投稿に警告
「ステマはだめ!」、InstagramインフルエンサーにFTCが警告 (ITpro)
これは、先月4月20日の記事ですが、この中では誰に警告を送ったのかは公開されていない、とされています。
ところが、このほどロイターが送付先の資料を入手したとして報じています。
米規制当局が女優やモデルに注意喚起、SNSでの商品推奨に (ロイター)
これによれば、「米女優のソフィア・ベルガラ、スーパーモデルのハイディ・クルム、元プロバスケットボール選手のアレン・アイバーソンなど35人以上の著名人や40社を超える企業に対し3月に書簡を送付した」とのことですね。
FTCの警告は、FTCの推奨・体験談(エンドースメント)に関する広告ガイドラインによるものです。当ブログでもステマの問題は何度も取り上げていますし、このFTCガイドラインについても以前書きました(ガイドラインは2015年5月に改訂されています。)。
→ 「ブログのステマ記事と米FTCガイドライン」 (2012/12/22)
また、FTCは、このエンドースメントに関する広告ガイドラインとは別に、新たに いわゆるネイティブ広告(広告という形をとらない広告)についてのガイドラインを2015年12月に公表しています。
なお、これまでのエンドースメントに関する広告ガイドラインによる勧告の事案(FTCとの和解で終了)としては、デパートのロード&テイラーに関するものがあります。
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