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2016年2月 5日 (金)

日弁連 シンポジウム「ステルスマーケティングを考える」参加しました。

 今日の昼間は会長選挙投票日であったのですが(私は先日大阪で不在者投票済みです。)、午後6時から、日本弁護士連合会シンポジウム「ステルスマーケティングを考える」に参加してきました(ちょっと遅刻。)。ちょうど、今朝、東京地裁での裁判期日があって、参加できたものです。

 内容は後記の通りです。

 当ブログでは、以前からステマについては何度か書いてきましたが、日弁連などでステマに関するシンポを開催したのはおそらく初めてだろうと思います。

 日本では、芸能人ブログによるペニーオークション問題で一気に広まった「ステマ」ですが、現在は、口コミサイトの投稿やネイティブ広告の問題などステマとして問題とされる対象は拡がっています。

 一方で、このブログも含めて、誰でもがステマ発信者となりうる時代になり、他人事ではなくなってきています。今回、藤代さんからも、公的団体などによるブロガーへの広報事例が紹介されていました。私も著者から「謹呈」いただいたような書籍をブログで紹介する場合にどこまでそれを公開するか、については悩んだりしています。

 また、今回は消費者問題対策委員会によるシンポでしたので、インターネットでの広告だけではなく、広くテレビ番組などにおけるステマの問題にも触れられていました。テレビの場合は自主規制により広告の時間の割合が制限されており、番組枠で実質的に広告がなされることは自主規制に触れる可能性もあり、単なる直接の消費者問題というだけでなく、電波免許の公共性の観点からも考えていかなければいけない問題です。

【シンポ概要】

(1)基調報告1「JAROに寄せられたいわゆる”ステマ”的な事例)」

報告者:野崎佳奈子氏(日本広告審査機構(JARO)審査部)

(2)基調報告2「ステルスマーケティングをめぐる諸問題について」

報告者:藤代裕之氏(法政大学社会学部准教授)

(3)パネルディスカッション「マーケティング活動の公正さをいかに確保するか」

コーディネーター:土井裕明弁護士(日弁連消費者問題対策委員会副委員長)

パネリスト:藤代裕之氏

       黒岩達哉氏(日本広告審査機構(JARO)審査部)

       板倉陽一郎弁護士(日弁連消費者問題対策委員会幹事)

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