ステマ口コミ投稿に対する損害賠償請求訴訟(米Amazon社)
アメリカのニュースですが、Amazon社が、自社のサイトに「やらせ」の商品評価を投稿したとして、投稿者1114人に対して、米西部ワシントン州の裁判所に損害賠償請求訴訟を提訴した、と報じられています。記事によれば、提訴は10月16日付とのこと。
「米アマゾン、「やらせ」評価で提訴 投稿の1114人を」
「米アマゾン、虚偽の口コミに報復(フィナンシャルタイムズ社説)」
※報道記事のリンクは一定期間後切れるかもしれません。ご了承下さい。※
報道を見ると、ネット上で、高評価のレビューを投稿すると商品提供業者から金銭を受け取れるシステムで投稿者を募集していたということのようですね。いわゆる「ステマ」行為です。
ステマについては、既に過去、以下の記事(中でリンクしているのもあります。)を含めて当ブログにおいて、これでもか!というくらい何度も書いてきましたので、詳しくはそちらに譲りますが、口コミを載せているサイト側の運営業者がこういった形で訴訟を起こすというのは面白いですね。日本でもやらないかな。
ステマ行為と不正競争防止法による偽装表示防止規定(13号)の適用について 〔2013/8/24〕
ブログのステマ記事と米FTCガイドライン 〔2012/12/22〕
「インターネット消費者取引に係る広告表示に関する景品表示法上の問題点及び留意事項」の改定(消費者庁) 〔2012/5/ 9〕
口コミサイトやらせ投稿問題に関する消費者庁長官記者会見要旨(『ステマ』) 〔2012/1/16〕
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