マイナンバー法と個人情報保護法 ★ブログ再開です★
ブログを書こうと時々思いながら、諸般の事情で、昨年9月からブログ更新が止まってしまっておりました。
約1年経過して、やたらに暑い夏となってきましたが、ぼちぼちと再開することにしました。
さて、まもなく、マイナンバー(個人番号)の制度がいよいよ実施されます。この10月から、皆さんにマイナンバーの通知が届きます。そして、来年1月から、税金や年金などの行政事務に利用されることになります。
ですので、私もここのところ、マイナンバー制度について、顧問会社さんや同業者の研究会などでお話しする機会が何度かありました。
また、私も所属する日本CSR普及協会近畿支部の11月26日(木)午後3時~(予定)開催のセミナー(大阪弁護士会館2階)はネットセキュリティとマイナンバーをテーマに行うべく準備中ですので、興味のある方はご予定おきくだされば幸いです。開催内容が正式に決定すれば、また、ここでご案内できると思います。
ところで、今国会は、安保法制問題で騒がしいですが、マイナンバー法に関しては、改正案が審議されています。衆議院はすんなりと可決、通過したのですが、参議院の審議が始まったとたんに、例の年金機構の情報流出事件が発覚し、改正案の審議はストップしています。この改正は、この10月からのマイナンバー制度の実施とは直接関係ありませんので、上で触れました10月からの番号通知と1月からの利用開始のスケジュールが動くものではありません。
しかし、これに関係してもう1つ問題があります。
実は、このマイナンバー法の改正案は、個人情報保護法改正案と合体した一本の改正法案の形式になっています。あまり一般の方は認識されていないと思われますが、マイナンバー法というのは個人情報保護法の特例法という立ち位置にあります。したがって、両法の改正はそれぞれ密接不可分で切り離せないものなのです。
ということで、個人情報保護法の改正についても、当然ながら審議がストップしています。本来なら6月上旬には成立していたものですので、私もいくつかの場で個人情報保護法改正についてお話しをしました。関西消費者協会の「消費者情報7月号」にも、改正案について一般の方向けに簡単に紹介する記事を書きましたが、さて、今国会で成立するのやら、という状況になってしまっている、というのが現状です。
久し振りのブログ更新で、ちょっととまどってまして、文章も全くまとまっておりませんが(苦笑)、今後ともよろしくお願いします。
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