ベアリングの価格カルテル事件が刑事告発へ
今朝から、自動車部品などに使われるベアリング販売に関する価格カルテルの疑いで、公正取引委員会が大手メーカーを独占禁止法違反(不当な取引制限)罪で、検事総長に刑事告発する方針を固めたとの報道がなされています。
刑事告発の対象とされているのは日本精工、NTN、ジェイテクト、不二越の4社のようです。ただし、一部報道では、ジェイテクトについては、調査前の自主申告により対象からはずされる方針ともされています。
昨年7月、この件で公正取引委員会が調査に入った時にちょっとだけ、当ブログでも触れましたが、神戸大学の泉水教授がブログで解説をされています。
→ 独占禁止法の部屋ブログ
「軸受け(ベアリング)価格カルテルの反則調査」(11/7/27)
独占禁止法違反のカルテル事件での刑事告発については、以前の事件で書きましたので、自主申告との関係を含めて、そちらをご参照ください。
→ 「 亜鉛めっき鋼板カルテルの刑事告発について(独禁法)」(08/11/8)
→ 「亜鉛めっき鋼板カルテル事件の刑事判決(東京地裁)」(09/9/15)
【追記】(4/17)
若干、本文を加筆等しました。
【追記】(4/20)
今日は朝から、関係各社への東京地検特捜部の強制捜索が報じられていますね。上記本文の公取委による刑事告発前の捜索のようです。
【追記】(4/23)
報道によれば、本日は、20日の捜索に引き続き、東京都以外の各社の本社などの捜索がなされているようですね。
【追記】(6/14)
報道によれば、本日、公取委は、日本精工、NTN、不二越の3社と役員ら7人を検事総長に告発したとのことです。違反を最初に申告したジェイテクトはリニエンシー制度により、告発を免れたようですね。
« 映画「青いソラ白い雲」(金子修介監督)と「裁判員体験ゲーム」(大阪弁護士会) | トップページ | 裁判員裁判の体験ゲームの予告動画公開(大阪弁護士会) »
「法律」カテゴリの記事
- 「食べログ」東京地裁判決と公取委実態調査報告書(2022.06.16)
- ドライヤーの広告に関する差止訴訟(ダイソンvsパナソニック)(2022.06.12)
- スシロー「おとり広告」で措置命令(景表法)(2022.06.09)
- 台風被害によるマラソン大会の中止と参加費の返金(2022.05.13)
- 「クレベリン」(大幸薬品)措置命令まとめ(2022.05.05)
« 映画「青いソラ白い雲」(金子修介監督)と「裁判員体験ゲーム」(大阪弁護士会) | トップページ | 裁判員裁判の体験ゲームの予告動画公開(大阪弁護士会) »
コメント