「茶のしずく石鹸」(旧商品)のアレルギー被害について
小麦由来の成分による重いアレルギー症状を引き起こすとして自主回収中の「茶のしずく石鹸」(旧商品・平成22年12月7日以前の製造分)に関して、発症者が471人に上ることが、厚生労働省のまとめでわかった、と報じられています。
このうち66人は、救急搬送や入院が必要な重篤な症例ということで、一時意識不明に陥った例まであったようです。ただ、この商品は人気商品で約467万人に販売されていたものですので、実際には、今回報告された発症者数よりかなり多い被害件数があるのではないかと考えられます。
この商品は 悠香(福岡県大野城市)が販売していたもので、症状は、全身の腫れや呼吸困難などで、小麦アレルギーが元々なかった人でも、使っている内に発症することがあるとされています。
この件については、昨年10月に厚生労働省から被害事例の公表がなされ、今年5月に、悠香が商品を自主回収することを発表していました。
→ 厚生労働省「小麦加水分解物を含有する医薬部外品・化粧品に
よる全身性アレルギーの発症について」
→ 国民生活センター
「「茶のしずく石鹸」による小麦アレルギーについて」
なお、既に各地で被害者の救済解決に向けて、被害弁護団が立ち上がっています。下記は大阪の弁護団のサイトですが、各地の弁護団についても紹介されています。
また、以下のサイトでも、このアレルギー症状に関する情報が掲載されています。ご参考まで。
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