パチンコ業界の本2冊読みました。
先週は2回ばかり仕事の関係で東京に行っていたのですが、月曜(4/11)は予定していた新橋での打合せを終えてから、霞ヶ関の日弁連会館へ行って、15階の会員ロビーで資料読みなどをしていたところ、5時過ぎの大きな余震が来ました。今回の大震災で直接、大きな揺れに遭遇したのは初めてでした。覚悟はしてたのですが、ビルが長いこと揺れてミシミシいったりするのは気持のいいものではありませんね。原発問題とともに地震活動も一日も早く終息して被害が拡大しないことを願いたいと思います。
さて、仕事上で少し勉強しておく必要もあり、パチンコ業界関係の本を2冊読みました。私自身は遠い昔の学生時代に数回やったくらいでパチンコの趣味はないのですが、この業界も規模が大きいですし、いろんな場面で直接、間接に仕事に関わってくることも多いので、この機会に現状把握をしておこうかと思って買ったものです。
1冊は、「パチンコ『30兆円の闇』」(溝口敦著 小学館文庫 09.1.)で、もう1冊が、「パチンコがなくなる日」(POKKA吉田著 主婦の友新書 11.3.)です。
「パチンコ『30兆円の闇』」は、暴力団などの裏社会のレポートには定評のある溝口敦が、2005年に週刊ポストに連載した記事を同年に単行本化したものに加筆して文庫本化(2009年)したもの。パチンコのホール、機械メーカー、警察、政治家、また攻略法業者まで、パチンコ関連業界全体について取材されていて、全体像が良くわかる本ですね。
「パチンコがなくなる日」は、副題が「警察、民族、犯罪、業界が抱える闇と未来」となっていて、上の溝口氏の本にも取材対象者として出てくる「ぱちんこジャーナリスト」の著者がつい最近出した本です。冒頭の「押尾事件」とパチンコ業界の話は、へぇっと思いました。
両方の本は当然ながら、内容的にかぶる部分もありますが、共に読みやすく、また、わかりやすい本でした。この業界に興味のある方にはお勧めいたします。
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