トイザらスへの立入検査(公取委)
ようやく長く続いた猛暑も一段落したようで、ずいぶん楽な気候になりました。といっても9月半ばとしては、まだ暑いのでしょうけども。今度は急激な気候の変化に負けないようにしないといけませんですね。皆様も気を抜かずにご自愛ください。
今日の一番のニュースは、もちろん民主党の代表選挙で菅直人氏が小沢一郎氏に勝ったことですね。政治的な話題は当ブログでは控えるつもりですが、正直言って、国会議員票は小沢氏がもっと獲得するものだとばかりおもっていました。いずれにしても、景気、円高など経済状況や、尖閣列島などの外交問題など迅速、的確な対応が必要な問題がいっぱいですので、内向きの政局ばかりではなく、「政治」をよろしくお願いしたいものです。まずは内閣人事に注目です。
さて、そんなニュースの陰にはなっていますが、公正取引委員会が、おもちゃの大型小売事業者「トイザらス」に立入検査に入ったという報道も興味がひかれます。
独占禁止法が禁止する「不公正な取引方法」の「優越的地位の濫用」が問題とされていると思われますが、納入業者に不当値引や返品の強要の疑いに基づくものと報じられています。
これまでにも大規模な小売業者に同様の独占禁止法違反行為の処分がされたことはありますが、今回は、先の独占禁止法改正で、このような違反行為に対しても、課徴金の制裁が加えられることとなりましたので、その点でも、今後の公正取引委員会の動きが注目されます。
なお、実際に正式の処分がなされるのは、数ヶ月以上先ということになるのが普通です。
独占禁止法と政局といえば、ねじれ国会の中で先送りとなった、(審判制度の廃止が主要な内容となっている)独占禁止法改正が、今後どのように進んでいくのかという点も注目点ですね。
【追記】(9/15)
改正による課徴金対象となる可能性のある同種事案としては、今年5月に公正取引委員会の立入検査があった「山陽マルナカ」事件があるということです。泉水教授のtweetで先程知った次第ですが。
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