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2010年7月 8日 (木)

『消費者法判例百選』(有斐閣)

 今朝早くのゲームで、ワールドカップサッカーの決勝進出国が決定し、オランダとスペインのヨーロッパ対戦となりました。時間が時間なので観戦しにくいのですが、何とか決勝も睡眠時間を工夫して後半以降くらいは見たいとおもっています。

 さて、先日出版された別冊Jurist「消費者法判例百選」(有斐閣)を入手しました。法律を学ぶ者にとってはお馴染みの「判例百選」シリーズですが、これは、ずいぶん以前に出された「消費者取引判例百選」の新版的なものです。しかし、タイトルが変わった通り、取り上げる分野はかなり拡がっています。
 入手したばかりですので、ざっと眼を通しただけですが、ご紹介いたします。

 私の興味分野から言えば(消費者法分野なので全部と言えば全部なのですが)、広告関連(№12・広告掲載新聞社の責任の事件、№13・抵当証券商法のタレントの責任の事件)、フランチャイズ関連(№1・情報提供義務、№16・安全指導、監督義務違反)、ネット取引関連(№28・オークションでの瑕疵担保、№101・個人情報流出)、独占禁止法・景品表示法関連(№108・表示主体、№109・比較宣伝広告、№110・価格カルテルと消費者の損害賠償請求)といったところでしょうか。№101は、ヤフーBBの情報流出事件で、私も原告弁護団の一員として関与した事件です。

 また、この百選では、裁判例の解説のみならず、1頁ものの「コラム」が24掲載されています。それぞれ面白そうです。上にあげた分野の関連では、「インターネットと消費者」(齋藤雅弘弁護士)、「経済法と消費者法」(白石忠志教授)などがあります。

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