ベーシック経済法(第3版)読みました。
昨年秋あたりに話題になって、当ブログでも少し触れたことのあるアメリカのFTC(連邦取引委員会)の広告ガイドラインの和訳がようやく手に入りました。ブログなどでの推奨広告に関するものです。FTC法5条に関するガイドラインという位置づけですね。
ということで、以下、それと関係するかどうか微妙な紹介記事です(笑)
先日、神戸大学の泉水教授から、「ベーシック経済法(第3版)」(有斐閣アルマ・川濱昇、瀬領真悟、泉水文雄、和久井理子)を送っていただきました。ありがとうございました。
既に3版ということですが、正直いいまして本書を読むのは初めてです。今年の1月から施行された独占禁止法の改正に伴って、版を新たにされたのですが、最近の判例や審決も取り入れられています。
元々、大学生らの初学者向けの教科書として書かれているものですが、特徴としては、冒頭の「序章・ようこそ経済法の世界へ」で、経済法がどういう役割を持つかについて、わかりやすく解説したうえで、独占禁止法の概観がなされている点を挙げることができます。これは、従来の基本書的な教科書にはあまりなかったものですね。
また、本文には、コラムやCase(事例)が適宜挿入されていて、初学者でも飽きることなく学習できるよう配慮がされているように感じました。
独占禁止法を深くは勉強する必要はないけれども、ビジネスの常識として知っておきたいという社会人の方にもお奨めできるものと思います。
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