アリコ・ジャパンの情報流出事件
昨晩、某弁護団会議の終了後の食事の際、このブログの左欄にあるリストの本をホントに読んでいるのかと聞かれました。もちろん、ちゃんと読んでます(苦笑)。要するに、忙しい中で良く読めるな、という質問趣旨でしたけれども、通勤の電車内の時間を利用しています。ただ、ここ1ヶ月くらい更新されていません。これは通勤電車内で、携帯でtwitterを見るようになってしまったからです。どう考えても(眼の健康の面からも)、読書に当てるほうが良いですね。
さて、アリコ・ジャパンの顧客情報流出事件について、昨日、アリコ・ジャパンが、この流出が業務委託先の会社内パソコンからであったと発表しています。
→ アリコ・ジャパン 「弊社のお客様のカード情報流出に関しまして」
流出したのは1万8184件だったということですが、今回は、単なる情報流出ではなく、相当数の実害が発生している事件です。クレジットカード情報の不正使用の疑いがある事案として、クレジットカード会社からアリコに照会のあったクレジットカード会員数は、これまでの累計で4,292件となっています。
昨日の記者発表では、アリコ・ジャパンの外部委託会社(会社名は非公表)の社員数人が、2月中旬から3月末にかけ、顧客情報を管理するホストコンピューターに不自然なデータ処理をしていた、ということで、刑事告訴も検討するとのこと。
流出した情報は、
・保険契約の証券番号
・クレジットカード 番号・有効期限
・社内の業務用の記号情報
で、契約者個人の特定につながる氏名、住所、電話番号、契約内容、健康情報等は含まれていない、としています。
アリコ・ジャパンの経営にも大きな影響を与えており、今後の被害顧客対応(賠償問題など)や外部委託会社に対する責任追及など、今後も注目される事件となっています。
実は、私自身、アリコ・ジャパンの保険契約者であり、どうやら個人情報流出の対象者ではなく直接の被害者ではないようなのですが、経営問題は私にも関係してきますので、個人的にも注目せざるを得ない事件となっているのです(大苦笑)。
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