「ブログ・SNSの経済効果に関する調査研究」(総務省)
総務省が先日、情報通信政策研究所による推計結果として、「ブログ・SNSの経済効果に関する調査研究」 を公表しています。
→ 総務省 報道資料(7/13)
→ 情報通信政策研究所 報道資料(PDF)
調査報告書自体は後日公表予定のようで、今回は推計結果の取りまとめということです。
総務省は、調査結果のポイントとして、以下の点を挙げています。
- 2008年度のブログ市場規模は、約160億円と推計。関連市場も含めると、約1961億円と推計。
- 2008年度のSNS市場規模は、約499億円と推計。関連市場も含めると、約568億円と推計。
- なお、2010年度のブログ市場規模は、約183億円、2010年度のSNS 市場規模は、約717億円となると予測。
ブログ市場では、ブログ利用者のアフィリエイト利用や、ブログの特性を生かした口コミ広告が主体となっている、とのことで、アフィリエイトの影響力は結構大きいものですね。
このような調査結果が、アフィリエイトやドロップ・シッピングへの悪質な勧誘につながらなければいいのですが・・・
ここでいう「ブログ市場」は、ブログ事業者や登録者が、ブログ活動から直接得る収益総額関連市場ということで、以下の5市場が定義されています。
(1)ブログEC市場
アフィリエイト経由で商品・サービスが購入されることによるブログ事業
者/ブログ登録者の収益(成果報酬)
(2)ブログ広告市場
ブログを媒体とした純広告、コンテンツマッチ広告、口コミ広告によるブ
ログ事業者の売上
(3)ブログサービス市場
有料版ブログサービス提供によるブログ事業者の売上
(4)ブログ出版市場
ブログコンテンツの出版によりブログ登録者が得る収益
(5)ブログソフトウェア市場
ブログソフトウェア/ASPの販売額
同様に「SNS市場」の定義もされていますが、ここでは略。
ブログに関しては、64ブログサービスを調査対象として、登録者数及び閲覧数を集計しています。
○ 2009年1月末時点のブログ登録者数は、約2,695万人。
○ 2009年1月の月間閲覧数(ページビュー:PV)は、約205億。
SNSに関しても、153SNSサービスを調査対象として、会員数及び閲覧数を集計しています。
○ 2009年1月末時点のSNS会員数は、約7,134万人。
○ 2009年1月の月間閲覧数(ページビュー:PV)は、約439億。
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