携帯向け掲示板のダウンロードサービスで中高生が書類送検
5月29日の記事に「今月はネット関連の著作権法違反の逮捕が続いてますね」というのを書いて先月の著作権法違反検挙の事件を紹介しましたが、今日も福岡県警が福井、愛知、兵庫、鹿児島県内の中学生や高校生ら男女4人を著作権法違反(公衆送信権侵害)容疑で書類送検し、大阪府の中2男子を補導したことを発表したようです。
この事件は、愛知情報システム株式会社(名古屋市)が運営している携帯電話向け掲示板「ワンタッチBBS」サービスを利用していた少年たちが、日本音楽著作権協会(JASRAC)の管理楽曲を無断でユーザーにダウンロードさせた、というもの。福岡県警は、同じ「ワンタッチBBS」を利用した違法ダウンロードサービスで、4月20日に大学生、5月18日に自営業者を逮捕しており、今回は、運営会社愛知情報システムに対しても警告を行っています。
→ 愛知情報システムの5/22付
「著作権侵害撲滅に向けた当社の取り組みについて」(PDF)
→ JASRAC プレスリリース
・4/20 ・5/18 ・6/1
携帯電話の掲示板サービスなので、中学生、高校生らが安易に違法ダウンロードのサービスに手を染めてしまうということは充分考えられます。
ネットは、誹謗中傷や情報漏洩の温床であるだけでなく、著作権などいろんな問題が起こりうる場であることは今や当たり前ですが、子供たちがうっかりと不幸な結果を招かないよう(加害者も被害者も)、家庭や学校での教育にも力を入れていかねばならないと思います。
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