NTT東日本の私的独占公取委審決に対する取消訴訟判決(東京高裁)
平成19年3月26日に、戸建て住宅向けのFTTHサービスに関するNTT東日本の私的独占行為に対して、公正取引委員会が独占禁止法違反の違法宣言の審判審決を行い、それに対して、NTT東日本が東京高裁に審決取消訴訟を提起したことは、以前当ブログでも取り上げました。
→ 公取委サイト報道発表資料
→ 「NTT東日本に対する審判審決」(07/4/16)
→ 「NTT東日本が審決取消訴訟を提起」(07/5/9)
で、この審決取消訴訟の判決が、先日(5/29)、東京高裁で言い渡されました。結果は、請求棄却でNTT東日本の敗訴。中身は詳しくわからないのですが、そのうち、いろいろと評釈が出てくることと思います。泉水教授のブログで少しだけ触れておられました。
ところで、今日報道されたところによると、NTT東日本とNTT西日本に納入する光ファイバー用ケーブルなどに関して、本日、公正取引委員会は、メーカー4社(古河電気工業、住友電気工業、フジクラ、アドバンスト・ケーブル・システムズ)がカルテルを結んでいる疑いがあるとして、各社に立入検査に入った、ということです。上の話と直接の関係はもちろんありませんけど、NTTの光ファイバーつながりのニュースです。
【追記】(6/7)
この審決取消訴訟の判決が公取委サイトに掲載されたので、別記事にて、簡単に紹介しておきます。
→ 「NTT東日本FTTHサービス審決取消訴訟判決(続報)」(6/7)
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