ご注意!!健康記事の無断転載で逮捕(著作権法)
社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)のサイトに本日付でこんな事件が紹介されていました。
→ ACCSサイト「著作権侵害事件」
見出し的には「ブログに記事を無断で転載、男性を逮捕」ということですが、自分のブログに、昨年7月から今年1月までの約半年間、他のホームページの文章を無断で掲載していた大阪府高槻市の50代の男性会社員を、著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで千葉県警が5月27日に逮捕した、というものです。ただ、サンケイの報道では、平成18年9月から転載の形跡があるということです。
どんな文章を無断掲載したかというと、163回にわたって、「gooヘルスケア」に掲載された健康に関する記事を掲載している(株)法研の記事で、自己の健康食品通信販売サイトの売上を伸ばすために、記事の文章を無断で掲載していたものらしいです。本件は削除要請にも対応していなかった悪質なケースのようです。
前にもちょっと書いたことがありますが、アフィリエイトなどを含めた通信販売サイトで、安易にニュース記事などを掲載して人寄せしているところも見かけます。うっかりしていると逮捕されますよ。ご注意を。
【追記】(6/18)
ちょっと補足したほうが良さそうなので、著作権法上、許される「引用」は限定された条件の下であることについて、古い当ブログ記事ですが、下記記事をご参照ください。自分勝手に、「引用だからいいのだ」と思いこんでる人が多いのには困ったもんです。
→ 「著作権法で許される「引用」」(07/7/23)
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