ソフトバンクモバイルに対する指導(総務省)
前置きとして、前々回の記事の前置きの続きから。
草なぎ君が釈放されたようですね。彼自身、今回の事件について、反省やら後悔やらは当然として、何となくホッとした部分もどこかにあるのではないか、と私は勝手に想像しています。
しかし、あの家宅捜索はなんなのでしょうね。どのような根拠で行われたのか知りたいところです。また、マスコミの報道の扱い方も問題で、本来もっと大きな問題である千葉市長の逮捕などはすっかり隠れてしまいました。
そして、ニフティのココログニュースで知った山本一太参議院議員のブログ「気分はいつも直滑降」にははまってしまいました(私は同議員とは全く縁もゆかりもなく、政治的にどうこうというものではないことは強調しておきます。)。「追伸」など、ここ何日かの本題とは別の謎めいたつぶやきの連続はいろんな想像をしてしまいます。不安にもなりますが。
さて、こちらの本題です。
本日、総務省は、ソフトバンクモバイルに対して、今年4月19日に発生した事故等を踏まえて、電気通信設備の適切な管理の徹底等を図るよう文書により指導したことを公表しています。
→ 総務省サイト報道資料
これは、今月19日に、全国で多数のソフトバンク携帯の利用者が、電子メールサービスやインターネット閲覧サービスを長時間にわたり利用できない大規模かつ重大な事故が発生したことに関するものです。
総務省によると、この事故については、システムの信頼性向上対策や障害の極小化対策等、設備管理のために必要かつ適切な措置が十分になされていなかったうえ、事故の内容に関する利用者等への周知についても、同社ホームページ等において十分な説明が行われていなかったことで利用者に不安を与えたと認められる、としています。
また、今回のみならず、昨年5月14日にも総務省が同社に対して、重大な事故の集中的な発生について書面による行政指導を行っています。これについては、当ブログでも触れました。
→ 「電気通信設備の管理に関するソフトバンクモバイルに対する
指導(総務省)」(08/5/14)
この5月の指導の後も重大な事故が3件発生していて(昨年10月15日、今年1月20日、2月9日)しており(各事故の内容は、上記の総務省報道資料に掲載)、それに続いて、今回の事故ということのようです。 総務省は、「このような度重なる事故の発生は、利用者の利益を阻害するものであることから、設備管理等の適切な改善が求められるところです。 」としており、(1)事故の再発防止策の検討、(2)設備の点検等及び(3)ホームページ等における利用者等への事故情報周知方法の改善を実施するよう指導したものです。
【追記】(4/25)
それにしても、よく見てみると、「重大な事故」が多すぎるようですね。1年間に5回も事故が続くというのは、他社と比べても異常な感じがします。利用者=消費者にとって重要な情報であり、何故このような事故が続くのか説明する義務があるかと思います。ソフトバンクの白い犬のお父さんのコマーシャルは良くできた面白い広告だと思いますが、それだけで消費者を引きつけるようでは困りものです。
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