西村ひろゆき(2ちゃんねる)VS切込隊長の裁判の1審判決
昨年11月27日に「西村ひろゆき(2ちゃんねる)VS切込隊長の裁判」という記事を書いたのですが、その後、今年2月18日に判決(東京地裁)が出ていました。
「2ちゃんねる」での書き込み内容が名誉毀損にあたるとして、「切込隊長」として知られた原告が、2ちゃんねる管理人西村博之氏に損害賠償と記事の削除などを求めていた事件です。
この裁判と1審判決の内容については、OhmyNews(オーマイニュース)で以前からこの裁判の記事をずっと書かれてきた渋井哲也氏の2月18日付「『2ちゃんねる』書き込みの一部削除を命じる」および2月23日付「2ちゃんねる判決は『これまでの枠組み通り』」に詳細に紹介されています。
結論だけいえば、原告一部勝訴判決で、80万円の損害賠償(請求額200万円)と、書き込みの一部の削除については裁判所は認めましたが、原告の名前や「切込隊長」などの言葉があるスレッドを立たせるなとする請求は棄却された、ということです。上記の渋井氏の記事を読む限りでは、本件での損害賠償の根拠として、裁判所は、名誉毀損に該当する書き込み(投稿)を管理人である西村氏が削除しなかったことにつき不法行為を認めたようです。
この判決について、被告の西村氏は控訴したということです。西村氏としては珍しく、控訴審では代理人弁護士をつけた模様ですね。
→ 渋井哲也氏「2ちゃんねる管理人が控訴 山本氏との名誉毀損訴訟で」(4/2 OhmyNews)
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