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2007年8月 8日 (水)

不正アクセス禁止法で中3書類送検

 さっき、産経新聞のサイトで見たのですが、愛知県警生活経済課などが8月8日、同級生のホームページに勝手にパスワードを使ってアクセスし、嫌がらせ目的で内容を改ざんしたとして、不正アクセス禁止法違反と電磁的記録不正作出などの疑いで中学3年生徒を書類送検した、とのこと。

 記事によれば、生徒は同級生が休止したHPに、聞いて知っていたパスワードなどを入力して再開し、タイトルなど内容の一部を改ざんし、掲示板に、「土下座して謝れ」「ムカつく」などと同級生を中傷する書き込みもしたとなっています。

 不正アクセス禁止法違反の犯罪者というと、イメージとしてコンピュータやインターネットのセキュリティ技術を熟知した専門的なハッカーを思い浮かべます。だから、何となく一般の人間には関係ないように思う人も多いかもしれないのですが、上記の事件のように人のサイトやメールに関して、パスワードを勝手に使って盗み見たり、その人になりすましてメールを送ったりしても、この法律の違反の罪に当たる可能性があります。

 実際に、夫の受信するメールを勝手に転送して盗み見ていた妻や、同僚のメールを同じように盗み見ていた医師が検挙されたという事件が最近起こっています。彼らは、別に高度な知識や技術を持っていたわけではありません。

 夫や妻の浮気の証拠を見てやろうなどと思って、ほとんど犯罪の意識なくやってしまっているのかもしれません。そして、冒頭の事件のように、今では基本的な知識さえあれば、普通の中学生でも簡単に盗み見や改ざんができます(パスワードの設定や管理も不十分だからですが)。

 少なくとも中学生以上の未成年には、このような行為が犯罪となって刑罰が科せられるという可能性があるということや、パスワードの設定、管理の方法(セキュリティの守り方)を、家庭や学校で、ちゃんと教えておかなければいけない時代になっているのだと思います。

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