JFEのし尿・汚泥施設談合の刑事事件判決
大手プラントメーカー11社による汚泥・し尿処理施設工事をめぐる談合事件の独占禁止法違反(不当な取引制限)の刑事事件判決が大阪地裁で続々と出ているというのは、このブログの4月24日付「汚泥・し尿処理施設談合の刑事事件判決」に書きました。
昨日、残っていたJFEエンジニアリングに関して判決が出たようです。判決内容は、JFEエンジニアリングに罰金1億2000万円、同社担当社員に罰金170万円。
前にも書きましたが、整理のため、他社の一審判決を再掲しておきます。報道によれば、以下の判決は、全て確定しているようです。
4月23日、クボタには、罰金2億2000万円、同社担当社員に懲役1年6月・執行猶予3年。
三井造船には、罰金7000万円、同社担当社員に罰金140万円。
3月29日、荏原製作所に対しては罰金2億円。この事件では、同社担当社員1名に対しては、独占禁止法違反および贈賄の罪で懲役2年6月・執行猶予4年、別の担当者には、贈賄の罪で懲役1年6月・執行猶予3年となっています。(賄賂は市会議員に対してのものです)
三菱重工業には罰金8000万円、同社担当社員に罰金160万円、タクマには罰金7000万円、同社担当社員に罰金140万円。
3月22日、住友重機械工業に罰金1億6000万円、 同社担当社員に懲役1年4月・ 執行猶予3年。
西原環境テクノロジーには罰金7000万円、 同社担当社員には罰金140万円。
3月19日、日立造船に対して、罰金8000万円、同社担当社員に罰金160万円の判決。
3月15日、アタカ大機(旧アタカ工業)に罰金1億6000万円、同社担当社員に懲役1年4月・執行猶予3年。
3月12日、栗田工業に罰金1億6000万円、同社担当社員に懲役1年4月・執行猶予3年の判決。
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