続:著作権侵害不存在確認
先日、「銀河鉄道999」のセリフにまつわる槇原氏と松本氏の裁判のニュースについて触れましたが、どうやら第1回口頭弁論期日が開かれたようですね。スポーツ紙の記事を見てると訳がわからない部分も多く、壇弁護士(このブログ左下にリンクしてます)も「証拠提出を求める訴えなど存在しないし、証拠が示されなかった場合に損害賠償を認めるような訴えもない。証拠は、訴訟で請求する物ではなく、訴訟の帰趨を決する資料に過ぎない・・」とツッコミを入れておられます。このツッコミはもちろん法律的に正しいと思います。
が、不存在確認請求訴訟のことを、「相手に証拠を出させることを求める裁判」と表現するのは、訴訟法を知っている法律家では絶対に出てこない新鮮な切り口だと何だか感心もするのです。
前にもちょっと書きましたが、今回の報道内容を前提にすれば、おそらくは、槇原氏が松本氏に対して、「著作権侵害不存在確認」と「(名誉毀損、業務妨害等による)損害賠償」を請求する裁判を提起したという推測が当たってそうですね。
蛇足ながら、ついでに推測しておくと、2200万円という請求額は、2000万円が損害の本体(慰謝料でしょうか)で、その10%の200万円を弁護士費用相当損害金として加算しているのではないかと想像されます。
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