カテゴリー「グルメ・クッキング」の3件の記事

2008年4月16日 (水)

フカヒレの不当表示と千葉県の調査(景表法)

 16日の報道によれば、首都圏で中華総菜販売店「昇龍園」などを運営する「大和グループ」(本社千葉市)が、総菜「産直もやしとフカヒレの冷菜」のラベルに「フカゼラチン」と表示しなければならない食材を「フカヒレ」として販売していたことが分かった、ということです。
 「フカゼラチン」というのは人工(人造)フカヒレの原料に使われるようです。人工フカヒレをちょっと調べてみると、「豚ゼラチン」を原料にしているものも多いようなんですが、「フカゼラチン」という以上は、サメ由来のゼラチンなんでしょうねぇ?(【追記】毎日の記事によれば、サメの軟骨周辺のゼラチン質を人工的に固めたもののようですね。)

 これについて、報道では、千葉県が景品表示法違反(不当な表示の禁止)の疑いで聞き取り調査を進めており、会社側は自社サイトでこの事実を公表し、「結果として偽装表示になってしまったことに否定の余地はございません。チェック体制のミスに起因するもので、お客さまの信用を裏切り、深くおわび申し上げます」としている、とのこと。この会社のサイトを先程見に行ったのですが、「アクセス集中」ということで見られませんでした。
 まだ事案の内容に関して詳しくは分かりませんが、この会社も、この段階で自ら積極的に公表したこと自体は評価できるのではないか、と思います。
(【追記】(4/17)今日の時事の報道だと、3月下旬にフカヒレは入っていないのでは、という情報があったので、県が調べたところ、会社が大筋で認めた、ということなので、その通りだとすれば、どうやら「自ら積極的に公表」したと評価する必要はなさそうですね。公表しないよりマシですが。)

 さて、上の報道で、景品表示法違反(不当表示)事件について、千葉県が調査を進めているようなんですが、ご承知の通り、景品表示法の本来の執行機関は公正取引委員会です。
 なぜ、公取委ではなく、地方自治体である千葉県が調査しているかというと、景品表示法7条(都道府県知事の指示)の規定があり、同法違反行為については、都道府県知事が事業者に対し、行為をやめさせたり、再発防止に必要な事項などを指示することができる、となっています。
 さらに、この指示に従わない場合などは、都道府県知事から公取委に適当な措置を請求することができます(同法8条)。
 そして、これらの指示や措置請求を行うために必要があると認めるときは、都道府県知事は、事業者などに対し報告をさせたり、都道府県職員に事業所などの場所に立ち入ったり、帳簿書類などを検査させたりなどをすることができるものと規定されています(同法9条)。
 つまり、本件の千葉県の調査は、この規定に基づいてなされているものです。

【追記】(5/21)
 千葉県は注意の行政指導を行ったようです。

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2007年8月28日 (火)

ミツバチのエサは、人工甘味料入り???

 このブログでも5月に取り上げた、はちみつ(蜂蜜)の公正取引協議会の事件の続報です。
 → 混り物の「純粋蜂蜜」を許した「公正取引協議会」(5/14)

 → 「はちみつ」表示事件のつづき(5/15)

 今日の朝日「人工甘味料の原因は『ハチのエサ』 公取協が調査結果」という記事は、全国はちみつ公正取引協議会の加盟社が販売していた「純粋はちみつ」から、人工甘味料の成分が検出された問題で、再検査と追加調査をしていた同協議会は調査結果をまとめ、1社を除き「ハチのエサに含まれていたものだった」と断定し、会員業者がはちみつの中に後から甘味料を加えた事実は認められなかったとした、という内容です。 1社については、(中国からの輸入のため)原因の特定ができなかったということ。

 今の時点でネットで確認した他社の報道は、中国から輸入されていた原料に甘味料が混入していた1社に同協議会が警告をした、という内容のみで、他の12社の商品については全く触れていませんね。朝日の記事(本日13時21分asahi.com配信分)の文章は、13社全部が警告を受けたようにも読めるので、表現がまずいのではないでしょうか(ご参考までに、朝日のここの所の記事抜粋はこの記事最下段に)。

 ということで、正確な公表内容を確認しようと思って探したら、同協議会のサイトで報告書が詳しく公表されてました。関心のある方はお読み下さい。
 これをよく読んでみると、「ハチのエサ」と断定してるわけでもなさそうで、この点でもちょっと朝日の記事の表現はどうかな、と思いましたけども。
 → 全国はちみつ公正取引協議会のサイト

 5月に問題となったのは、この全国はちみつ公正取引協議会が実施した定期検査で、加盟社の製品に人工甘味料などはちみつとは違うものが混じっているのがわかったのに、再調査や公正取引委員会への報告を怠っていたことです。
 つまり、仮に「ハチのエサ」の成分が原因だったことが判明したのだとしても、「純粋はちみつ」の表示入りのはちみつの中に人工甘味料が混ざっていたという結果が出たのに、再調査も報告もしなかった、という問題の言い訳にはならず、公正取引協議会が機能していなかったことの責任には変わりがありません。

(朝日の記事の一部)
 その結果、13社中12社の混入原因は「ハチのエサとして使われた糖が残り、検出された」と説明。残る1社は原料を中国から輸入していたこともあり「原因を特定できなかった」としている。
 その上で、「自ら混入したものではないが、はちみつの定義に合致しない製品を『はちみつ』として販売した」として、加盟業者に警告をした。 

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2007年7月10日 (火)

「食の安全を考える」セミナー

 日本弁護士連合会(日弁連)消費者問題対策委員会が毎年行っている夏期消費者セミナーの今年のテーマは「食の安全を考える」です。会場は札幌。

 狂牛病に関する輸入牛肉の問題や遺伝子組み換え食品の安全性についての専門家が講師となっておられるようです。
 偶然ですが、ちょうど、北海道では偽装牛肉などのミートホープ事件が大問題になっているところですね。また、中国からの輸入食品の安全性も国際的な話題になっているところです。

 私は参加できませんが、関心のある方には充実したセミナーだと思いますので、ここで、ご案内しておきます。弁護士だけでなく、一般の方も参加でき、今年はセミナー参加費は無料だそうです(懇親会は有料)。
  内容、申込みなど 詳細は、
     
 → http://www.nichibenren.or.jp/ja/event/070714.html

 日 時  7月14日(土)
      13:00~17:00
(18:00~懇親会)

「今年は、私たち消費者にとって古くて新しいテーマである「食の安全」を取り上げます。生産者や輸出入者の顔が見えない、食品や加工品、調理品の中身が見えない現代日本の食を巡る状況の下で、「食の安全」を確保していくキーワードは情報です。現在、アメリカが日本に対し牛肉の輸入条件の緩和を強く求める中、果たしてその安全性はどのように検証され、私たち消費者に伝えられる情報の正確性はどのように確保されているのでしょうか。食品のリスク評価やリスクコミュニケーションを所管する内閣府食品安全委員会のスタッフのほか、「食の安全」の第一人者を講師にお招きして、梅雨のない爽やかな北海道で、「食の安全」を行政、消費者、事業者の各立場からみんなで一緒に考えたいと思います。」(日弁連HPより)

 場 所   札幌市教育文化会館講堂

 内 容(予定)
  基調講演 講師:福岡伸一氏(青山学院大学理工学部教授)
         講師:柳原敏夫氏(弁護士)
         講師:日野明寛氏(内閣府食品安全委員会事務局次長)
  パネルディスカッション
         パネラー:上記講師の他、
          白井和宏氏(生活クラブ・スピリッツ代表取締役)
         コーディネーター:佐藤泉(弁護士)

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