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2018年11月 1日 (木)

続けて「酵素飲料」の不当表示と高額の課徴金

 前回、先週出された、健康食品の不当表示に関しての販売業者に対する課徴金納付命令の事案をご紹介しました。

 そして立て続けに、昨日、消費者庁は、株式会社シエル(東京都渋谷区)が販売する健康食品(飲料)である「めっちゃたっぷりフルーツ青汁」の表示について、景品表示法に違反する不当表示(優良誤認及び有利誤認)に該当するとして、措置命令課徴金納付命令を行いました。ここでも、前回の言歩木の商品宣伝と同様に「酵素」がうたい文句になっていますね。

 また、本件は後記の通り、1億円を超える高額の課徴金の支払を命じられた点も注目されます。

 → 消費者庁公表資料 (PDF)

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 これは、シエルが自社のwebサイトに、「海外でも大注目! 日本版スムージーの“青汁”ダイエット」、「おいしく飲んでスリムボディに!」、「149種類の酵素で燃焼する体に」、「野草、フルーツ、野菜、海藻の酵素を使用しており、特に野草のもつ免疫力やビタミン、ミネラルが、燃えやすい体を作り、肌の新陳代謝も促す。」などと記載して、あたかも、この商品を飲むだけで、簡単に痩身効果が得られるかのように示す表示をしていた、というものです。
 ※ 右の画像は消費者庁公表資料より

 しかし、消費者庁が、同社に対して、期間を定めて、当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めたにもかかわらず、同社は、その期間内に資料を提出しなかったため、不実証広告制度により、優良誤認表示とされたものです。

 また、同じく自社webサイトに、「初回 ¥680コース※税抜」、「毎月先着300名様限定」、「先着順となっておりますので、毎月300名様に達しましたら終了とさせていただきます。」、「毎回自動お届けコースとなり、2回目以降の価格は3,980円(税抜)となります。」と記載することによって、あたかも、毎月300名に限って定期購入を開始できるかのように表示していたのですが、実際には、新規定期購入者数は、300名を著しく超過していたもので、これが有利誤認表示とされました。

 今回、支払を命じられた課徴金は、1億0886万円で、シエルは来年31年6月3日までに支払わなければなりません。

 この金額は、景品表示法違反の不当表示に対する課徴金としては、これまでで2番目の金額になります。1番目は、あの自動車燃費不当表示事件での三菱自動車に対する5億円近いものでしたが、今回は大企業ではなく、かなり高額であるといえるでしょう。なお、三菱自動車に対する課徴金については、以前の当ブログ記事をご覧下さい。

 → 「自動車燃費不当表示事件についての課徴金納付命令(消費者庁)」
                           (2017/6/15)

 不当表示に対する課徴金は、原則として、対象期間の当該商品売上額の3%なのですが、本件では、平成28年4月1日から平成30年7月30日までが対象期間であり、この2年3ヶ月の売上額が、約36億2879万円ということで、この3%が、今回の課徴金である1億0886万円となります。こういった商品がすごく売れているんですね。

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