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2016年4月 9日 (土)

「個人情報保護法の知識〈第3版〉」(岡村久道著・日経文庫)

 岡村久道弁護士の「個人情報保護法の知識」(日経文庫) の第3版が出ました。

 この本の初版は、個人情報保護法の全面施行の直前の2005年2年に出版されたもので、当時から、一般向けの個人情報保護法の基本的な解説書として定評がありました。

 今回は、個人情報保護法の大改正に合わせて第3版が出されたものですので、当然ながら、内容的には一新されています。岡村久道弁護士は国立情報学研究所客員教授でもあり、個人情報保護法に関しては有数の専門家であることはいうまでもありませんが、日経文庫の一冊ですので、近著の「番号利用法――マイナンバー制度の実務のような専門家向けの書籍ではなく、従前の版の本書と同様、仕事などの関係で個人情報を扱うなど、個人情報保護法を理解しておくべき一般的な人が、個人情報保護法の全体像や今回の改正点を把握するのに最適な本かと思います。

 本書は、最初に、個人情報保護法が制定される経緯や今回大改正されるに至った事情から丁寧に説き起こされており、その後に個人情報保護法の中身、特に同法第4章の民間事業者の責務の部分を中心に解説がされています。

 専門家でない人は、個人情報保護法が、「個人情報」「個人データ」「保有個人データ」の定義を分けており、それぞれについて義務等の規定を置いているということを認識されていないことも多いのですが、本書は、それぞれに関する義務について章分けを行う形で記載されている点も理解しやすくなっているのではないか、と思います。また、今回の大改正の目玉であり、しかし理解しにくい「匿名加工情報」についても章を立てて、かなり詳しく書かれています。そして、最後に、個人情報保護法に関して企業が行うべき企業対応がまとめられている点も、事業者にとって参考になるものと思います。

 これだけの内容が本文で文庫版約250ページに収められていて、かつ、代価1080円(税込)という設定は素晴らしいと思います。

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