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2013年11月の記事

2013年11月27日 (水)

なら消費者ねっと「みんなで考えるインターネット社会」(11/30)

 いろいろバタバタしており、またブログ更新ができないままになってしまいました。先々週の土曜は東京大学での法とコンピュータ学会、先週の土曜日は関西大学(高槻)での情報ネットワーク法学会に出席してきました。兄弟分みたいな学会ですが、今回はテーマ的にも個人情報保護法に関連したものが多く、私のように両方とも参加されていた方もたくさんおられました。

 今週の土曜日は、一般の方向けの次の催しで、しゃべってきます。

 たぶん、また席の余裕はあると思いますので、ご参加希望の方は下記までお問い合わせください(本来の申込期限は過ぎているようですが、多分大丈夫でしょう)。奈良公園のすぐ近くです。

 → 「みんなで考えるインターネット社会」主催:なら消費者ねっと
           共催:奈良県 後援:奈良市・奈良市教育委員会

   日時:2013年11月30日(土)13時~16時

   場所:奈良弁護士会館3階大会議室(近鉄奈良駅徒歩三分)

   プログラム:

   ○講演「インターネット被害の特徴や対処法、インターネット社会の問題点」

        講師 弁護士 川村哲二

   ○グループあんあんによる寸劇

   ○消費生活相談員による事例報告

   ○なら消費者ねっと活動報告

    問い合わせ先:奈良消費者ねっと事務局(奈良県生活協同組合連合会内)

                  電話0742-34-3535

2013年11月10日 (日)

牛脂等注入肉と成形肉の偽装表示に関して(景品表示法)

 有名ホテル、レストランのメニュー表示偽装(誤表示?)、食品偽装などが大きな話題になっています。直近の引き金となったのは、阪急阪神グループ系列ホテルの公表でした。しかし、同グループが叩かれたと思ったら、全国のホテル、レストランが同様の表示を行っていたことを次々に公表したという前代未聞の事態に拡がっています。

   このブログでは、以前から景品表示法違反に対する公正取引委員会消費者庁の処分(排除命令、措置命令)を紹介してきました。メニュー表示についても結構記事にしています。
(なお、景品表示法は、2009年9月に公正取引委員会から消費者庁に移管され、不当表示に対する処分も、排除命令から措置命令に変わっています。)

   たぶん一番最初が、2007年12月のこの記事でしょう。大手居酒屋チェーンのメニューの霜降り馬肉との表記の食材が脂肪注入肉だったというものです。
   → 「居酒屋馬肉の脂肪注入肉(景表法)」(07/12/14)

   実はこの2年前に、これも大手チェーンの店での「ビーフステーキ」が成形肉だったという事案で、公正取引委員会が不当表示(優良誤認)であるとして排除命令を出したものがあります(2005年11月15日)。このブログを本格的に始めたのは、2007年始めからですので、ブログにはこの事件は書いてません。

   このような牛脂等注入肉成形肉については、やはりステーキのチェーン店で消費者庁から措置命令が出された事案もありました。これは、「霜降りステーキ」に牛脂注入肉、「健康ステーキ」に成形肉を使っていた事例です。
   → 「連日の牛肉不当表示の措置命令(消費者庁)」(11/3/4)

   そして、今回の一連の騒動でも、同様の事例があったようです。

   なお、消費者庁の解説によれば、
   「牛脂等注入肉」とは、「牛脂や馬脂に、水、水あめ、コラーゲン、植物性たん白、PH調整剤、酸化防止剤、増粘多糖類等を混ぜ合わせたものを「インジェクション」という注射針が針山になったような機械により、牛肉や馬肉に注入し、人工的に霜降り状の肉質に変質させ、形状を整えたもの。「インジェクション加工肉」等ともいわれ、牛肉に牛脂等を注入した「牛脂注入加工肉」や馬肉に馬脂等を注入した「馬脂注入加工肉」等がある。」とされ、
   「成形肉」とは、「牛の生肉、脂身、横隔膜等に酵素添加物や植物たん白等を加えるなどして人工的に結着し、形状を整えたもの。成型肉、結着肉、圧着肉ともいわれる。」とされています。

   このように、牛脂等注入肉成形肉を使った料理の表示については、過去数年間にわたって、いくつかの処分事例があります。さらに、このような事件を踏まえて、2011年8月、消費者庁は、景品表示法についての解説「表示に関するQ&A」成形肉・牛脂等注入加工肉を使用した料理の表示に関するQ&A 4問(Q53~56)を追加しています。
   このQ&Aによれば、牛脂注入肉を使う場合は、「霜降り」表示はもちろん、「ビーフステーキ」との表示も問題があるとしていますし、成形肉を使って「ステーキ」と表示することは問題としています。もちろん、このような場合でも絶対に違法だ、としているわけではありませんし、このような厳格な解釈については異論も考えられるところです。

   ただ、少なくとも、高級をうたい文句にしているホテルなどのレストランが、このように現実に過去問題とされたような表記を続けていたことは当然批判されるべきであると思います。景品表示法違反の表示それ自体は刑罰の対象となりませんが、排除命令措置命令に違反すると刑罰が科せられることになっています。つまり、過去に同様の表示で排除命令、措置命令を受けた業者が同様の表示を継続したり、復活したりすれば、命令違反罪という犯罪に該当するわけです。直接その効果を受けないとはいえ、ブランドで売っている他業者はその重みを充分に受け止めて、そのような疑わしい表記は避けるべきだったと思います。
   また、牛脂等注入肉成形肉の場合、その加工のため「乳」などアレルギー物質が入っているとのことであり、健康被害にもつながりかねない危険もあるとのことです。

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2013年11月 3日 (日)

電問研シンポと堀江貴文「ゼロ - なにもない自分に小さなイチを足していく」

 前々回にご案内しましたように、10月31日の夜に大阪弁護士会館にて、電子商取引問題研究会シンポを開催し、堀江貴文にしむらひろゆきの両氏と壇俊光弁護士と共に壇上でしゃべらせていただきました。ニコニコ生放送でご覧頂いた方も多いと思います。
 実は、同じ電問研主催の10年くらい前のシンポジウムで、にしむらひろゆき氏とは、ご一緒したことがあり、それ以来でした。あのときは、他に、北海道大学の町村先生、NIFTYの丸橋さんが登壇のメンバーでしたね。登壇はしなかったものの、司会は壇俊光弁護士だったように記憶します。
   今回もひろゆきさんは、相変わらずひょうひょうとした感じでしたが、今回は堀江さんの話を完璧にフォローされて、また、途中、私の発言の場面でもうまく言葉をはさむなど、とても配慮のいきとどいた発言を臨機応変にしておられたのが印象的でした。記憶では、前回の機会には、あまりそういう感じは受けなかったのですが。おかげで、私は今回ずいぶん楽ができました。
   堀江さんとは初めてでした。マスコミを通じて、かなり痩せておられることは知っていたのですが、会場に来られた時には私は気づかず、名刺交換をするときに、「堀江と申します」と言われたときに、あっと思った次第で失礼いたしました。
   シンポは、winny事件、自炊業者問題などIT問題から、取り調べの可視化、刑務所の矯正教育の是非にまで及んで、面白かったです。シンポ終了後は、30分ほど、別室で、堀江さんのインターネット生番組にも出させてもらいました。
   帰りがけに、堀江さんから、翌日販売開始という本をいただきました。今日、昼から読み出して、一気に読んでしまいました。もっとも、もう既に売れまくっているようでご紹介する必要はないかもしれませんが。       

堀江貴文 「ゼロ - なにもない自分に小さなイチを足していく」(ダイヤモンド社)

   堀江さんは本はかなり出されていますが、私自身、その多くを読んだというわけではありませんが、これまでの本とはかなり違った雰囲気だと思います。正直なところ、堀江さんは、私とはかなり違う人間だと思っていたところがありますが、この本の中に書かれたいろいろなエピソードなどについては結構重なる部分があり、思わず涙する箇所もいくつかありました。堀江さんがこれまであまり語ってこなかった子供時代の話についても赤裸々に書かれています。
   また、堀江さんほどの人でも、拘置所時代に、精神的に不安定になり、眠られなくなる、という事実は、シンポでも語っておられましたが、意外でした。有名人の拘置所、刑務所体験の本としては、中島らも牢屋でやせるダイエット (青春文庫) と並んで貴重なものではないかと思います(半分本気で半分冗談ですが)。

               

2013年11月 2日 (土)

非嫡出子相続差別規定撤廃の反対論の馬鹿馬鹿しさ

 先日、最高裁で、現行民法が、非嫡出子の法定相続分を嫡出子の半分としていることが憲法違反との判断がなされたことはご存じの通りで、これにより、現在の国会で民法改正が検討されています。

 ところが、自民党議員の中には、結構反対論者がおられるようです。もちろん、国会議員が立法に関していろいろな意見を持つことは悪くはないのですが、この非嫡出子規定が、日本の家族制度、法律婚制度を破壊するなどということを論拠にしていることについては、頭がクラクラしてきます。

 どうも、このような反対論者は、非嫡出子を「婚外子」と言って、浮気による子供であることを前提にされているようなのです。もちろん、そういう場合もありますが、それだけではありません。事実婚、内縁などで子供を作った場合で、片方の親が不幸にも若くして亡くなり、その後再婚して入籍し、子供(嫡出子)を作ったというような場合もあります。この場合に、最初にできた非嫡出子に相続差別をすることが妥当でしょうか。最近は、夫婦別姓のために事実婚をする人も多くなってきましたが、そのように真面目に実質的に婚姻関係を結んでいる人でも、同様のことが生じます。
 つまり、非嫡出子といっても、いろんなケースがあります。

 そして、反対論者の言うような、浮気のケースのことだけを考えても、全く理由になりません。報道によれば、自民党の西田昌司参議院議員は「家族制度が崩壊してしまうんじゃないかと。このままこれを認めると、どんどん婚外子を作って家族を破壊していっても、その方に財産分与できるわけですよね」などとおっしゃっているようです。
 この論理が正しいとすると、非嫡出子の相続分をゼロにすれば、浮気で子供を作ることが減るのでしょうか? 私は逆だと思います。浮気で婚外子を作ることを減らしたければ、財産を全部婚外子にやってしまうほうが余程効果的かもしれません(冗談ですよ、もちろん。)西田議員はどういうお考えでそういったお馬鹿な発言をなさっているんでしょうか。
 だいいち、浮気をして、よそで子供を作る人が、相続分が多いとか少ないとかによって、行動を変えるのでしょうか?これも理解ができません。

 「婚外子」を作って家族制度が破壊することがいけない、というのであれば、そのような浮気をした本人を姦通罪で罰するなどの不利益処分を負わせる形で、抑制すべきことであり、その結果、産まれた何の責任もない子供に不利益を負わせる必要があるでしょうか。そんなことで家族制度の破壊にブレーキがかかるのでしょうか。

 また、仮に子供らの相続分を平等にしても、遺言により特定の子供に相続させることにすれば、遺留分制度による限度はあるにせよ、現在の規定である1/2の相続にさせることはできるわけです。

 さらに、反対論者は、非嫡出子は親の面倒を見ずに、死後になって突然現れるかのように言いますが、これも現実にはいろいろです。最初の結婚で嫡出子がおり、離婚後、別の人と事実婚を続けていて非嫡出子がいるとすれば、非嫡出子が親の面倒を最後まで見ることが多いでしょうし、親の面倒を見るとか見ないとかの差は、嫡出子同士でも良く紛争の原因になっていることで、非嫡出子だから、どうだという問題ではありません。

 この点で、同じ自民党の野田聖子議員が、自分は出生時には非嫡出子であったと発言されています。その後、両親が入籍して嫡出子となっているわけですが、この場合でも冒頭に述べたように、入籍する前に親のどちらかが死んでしまえば、ずっと非嫡出子だったわけです。

 というわけで、国会議員におかれましては、さっさと民法改正を行っていただきたいと思います。もちろん、国会がこの改正を遅らせたとしても、最高裁の違憲判断が出た以上は、今後、裁判所を含めた法律実務では、この規定が違憲無効であることを当然の前提として進められることになるわけですが。

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