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2013年2月の記事

2013年2月27日 (水)

非嫡出子相続分について大法廷回付(最高裁)

 各紙で、非嫡出子の相続差別問題について、最高裁が大法廷回付を決めたとのニュースが報じられています。

 大法廷は、15名の最高裁判事全員での審理となりますが、産経の報道だと、寺田判事は「「法務省在職当時の公務との関係」を理由に審理から外れる」とのことで、14名の合議となりますね。7対7ならどうなるのでしょうね。

 今回、大法廷に回付されたのは、東京と和歌山の2事件で、それぞれ東京高裁、大阪高裁で合憲判断がなされていた事案ということです。最近も大阪高裁や名古屋高裁などで違憲の判断がなされていますが(下記ブログ記事参照)、これらの事件とは別のようです。

 この問題については、当ブログでも何度か取り上げました。よろしければご覧下さい。

 → 「非嫡出子(婚外子)の相続分についての最高裁大法廷判決が
    出なくなった件など」
(11/3/17)

 → 「非嫡出子の相続差別規定の違憲判断(大阪高裁)」(11/10/4)

 → 「非嫡出子相続差別規定についての新判決(名古屋高裁)」(12/1/29)

2013年2月22日 (金)

ステルス・マーケィテングに関するメモ

  ステマに関して少し原稿を書かねばならないので、それに関連してまとめておきました。どうでもいいような話なのですが(笑)

  日曜日に東京で、情報ネットワーク法学会「ソーシャルメディア研究会とデジタルジャーナリズム研究会の合同研究会」に参加してきました。 

そこでは、主に山口浩駒澤大教授の報告を元にいわゆる「ステマ」について意見交換が行われました。

 この「ステマ」つまりステルス・マーケティングという言葉についてですが、ステルスは英語で、隠れて、というような意味であり、レーダーに映らない飛行機をステルス機と呼んだりするわけですが、山口先生のお話によれば、アメリカで「ステルス・マーケティング」という言葉が使われるようになったのは、ステルス機をテーマにした映画「ステルス」(2005年公開)からではないか、とのことでした。      

日本で、この言葉が聞かれるようになったのは、私の経験から言えば、あのグルメ投稿サイト「食べログ」へのやらせ投稿、サクラ投稿が大きく取り上げられた時以来という気がします。

 このブログの以前の記事を見ると、2009年10月に書いた「米「広告ガイドライン」改訂と「隠された広告」」では、「タイトルの「隠された広告」というのは、私の造語です。それなりの専門語がありそうな気もしますが判らないので勝手に造りました。」と書いていて、この時点では私は「ステルス・マーケティング」という言葉を全く知らなかったことがはっきりしていますね。 

  そして、その後、2011年1月「ペニーオークションと芸能人ブログ記事」でも、同年7月「ブロガーの商品推奨記事に関する韓国の動き(韓国公取委)」でも、ステマの言葉は出てきていません。

 ようやく、このステマが登場するのが、昨年(2012年)1月に上記の食べログ事件について書いた「やらせ業者によるグルメサイト「食べログ」投稿」からになります。 

 と、まぁそれだけの話なんですが、ついでに、壇俊光弁護士が、上のブログ記事でも紹介しているアメリカのFTCガイドラインの和訳が日弁連サイト内の資料に出ていることを、ちょうどブログで紹介しておられます。某団体の和訳は存在するのですが、ネットではなかなか全文の和訳は見つかりませんので、興味のある方には参考になると思います。    
ただ、この壇さんのブログ記事のリンク先は、日弁連のシンポの案内ページで、その中に資料のリンクがあり、その資料の中に入っていますので、探してみてください。

 

壇弁護士の事務室    
「【日本語訳】米国FTC「奨励及び体験談の広告の使用に関する指針」」

 この文中最後に「某弁護士」が出てきますが、どうやら私のようです。そろそろ惚けかけていますのでね(苦笑)

2013年2月 9日 (土)

きたやまおさむ講演会行ってきました。

 今日は、きたやまおさむ講演会(主催:NPO 国際ビフレンダーズ 大阪自殺防止協会)に行ってきました。タイトルは「人生物語の紡ぎ方 潔く生きないように」でした。

 きたやまおさむ(北山修)さんといえば、言わずとしれたフォーククルセダーズのメンバーで、「戦争を知らない子供たち」「あの素晴らしい愛をもう一度」「花嫁」「さらば恋人」などのヒット曲の作詞でも知られるミュージシャンですが、もちろん、精神科医、精神分析家としても最近退官されるまで九州大学教授を務めておられた大家でもあります。

 私としては、小学校低学年時代の「帰って来たヨッパライ」以降、高石ともやなどと並んで、関西フォークの中心であり、フォークル解散以後、自切俳人(じきるはいど)時代を含めて、高校、大学時代まで、ずっと、その音楽やラジオパーソナリティとしての活動を追いかけてきた方です。もちろん、京都の宵々山コンサートなどでのライブも何度か拝見してきました。

 今日の講演でも、ミュージシャン時代の話を含めて軽妙なお話で会場を沸かせながら、日本人がこれまで潔い人生を求めすぎてきたのではないか、ダラダラした人生も肯定されるべきではないか、との話を、夕鶴などの異類婚姻譚や古事記などの説話を材料としてお話され、考えさせられました。加藤和彦が、かっこよく去ってしまったことについても、そうでなくて良かったのではないのか、というくだりは、北山氏の痛恨の思いから来るところなのでしょう。

 また、精神分析家としてクライアントとのパーソナルコミュニケーションのお話もされていましたが、作詞家の仕事とも通ずるというお話や、クライアントとの通訳として1人ひとりで違った辞書を持つ必要があるというお話は、我々弁護士の仕事とも相通ずるもので、面白く聴いていました。奥さんとの会話も何度か入れておられましたが、私も同感でした(いろいろ支障があるので詳細は省きます。)

 深層心理のお話も本題の中でされていました。それに関しては、一般向け新書として、最近このような本を出されています。

 この本は、半年前に、タイトルを見て、フォークルセダーズ時代などについてエッセイ的な軽く読める新書かと思って、旅行前に買ったものの、読み出すと結構重い内容で、途中で止まったままになっていました。
 今日もお話されていましたが、借金して300枚作ったレコードがほとんど売れなかったのが、突然数ヶ月で300万枚売れてしまったという事件が自身に与えた影響あたりから書き起こされているものですので、今回の講演をきっかけに、ちゃんと読み直そうと思っています。

2013年2月 7日 (木)

ブログの告発記事が不法行為であると認められた判決(名古屋高裁)

 またブログ更新が遅くなってしまいました。

 裁判所サイトの下級裁判所判例集に、昨年末の名古屋高裁の控訴審判決が出ていました。
 これはブロガーがブログに記載した内容につき、他人への誹謗中傷として不法行為に基づく損害賠償が認められるか、というものであり、原審の名古屋地裁半田支部は、公共の利害に関する事実に関する事実についてのもので、もっぱら公益をはかる目的で掲載され、かつ、その内容も真実に基づくものであったとして、ブロガーに対する請求を棄却していました。
 ところが、今回の名古屋高裁の控訴審判決は、不法行為であるとして100万円の損害賠償を認めました。原告が産業廃棄物の保管場所として、被告(ブロガー)の住むマンションの隣地を利用(搬入、保管、搬出)していたことについてのトラブルに関するものなのですが、詳細は裁判所サイト掲載の判決文をご覧下さい。

 結論としては、このブログ記事については、表現方法などからみて、もっぱら公益を図る目的で掲載されたとまで認めることはできず、かつ、本件表現が真実に基づくものとは認められないとして、一審とは逆の認定判断を行ったものです。

 平成24年12月21日 名古屋高裁判決(損害賠償請求控訴事件)

 名誉毀損に関する法律は、ちゃんと説明すると結構ややこしいうえ、刑法上の名誉毀損と、民事の不法行為としての名誉毀損とは異なるものの、微妙に関係してきて、一般の方に紹介するのはなかなか難しいところです。最近は、ブログの記事に関しても、名誉毀損が民事、刑事で争われている裁判があります。

 ただ、ずっと以前にも当ブログで書いたことがありましたが、これらについて、「本当のこと(真実)を書くのだから構わない(違法にならない)。」と思っておられる方が結構おられます。しかし、名誉毀損は、必ずしも嘘のことで名誉を毀損する場合だけではなく、本当のことを書いた場合でも名誉毀損は成立しない訳ではありません。

 例えば、仮に私が昔、何かの犯罪で捕まって刑務所に服役したことがあったとして(ないですが)、真実であるそのことを今は知らない近所の人に言いふらすと、いくら真実であっても名誉毀損が成立する可能性があります。ブログに限らず、掲示板や、FacebookTwitterなどのSNSでも起こりうる話ですので、各種のトラブルについて告発目的でネットに発信しようとする場合であっても充分にお気を付け下さい。正義感に基づく場合であっても、民事上も刑事上も違法とされ、損害賠償を支払わなければならなかったり、犯罪として刑事上の責任を負う危険性があります。

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