フォト

weathernews

ツイッターでつぶやく

無料ブログはココログ

« チュッパチャプスvs楽天商標権侵害訴訟知財高裁判決について | トップページ | セミナー「企業不祥事における実務対応」(日本CSR普及協会近畿支部) »

2012年2月29日 (水)

久し振りに「新聞の特殊指定」の話など(独禁法)

 2月28日、東京高裁は、読売新聞が原告となって、新聞発行部数に関する週刊新潮の記事で名誉を傷つけられたとして、新潮社とフリーライター黒藪哲哉氏に対して損害賠償などを求めていた訴訟の控訴審判決を言い渡し、被告らに計385万円の支払いを命じた1審判決を支持して控訴を棄却しています。いわゆる「押し紙」問題が争点となっていた訴訟ですね。「押し紙」が存在するとすれば、販売店に対する押付けという以上に、広告主に対する詐欺行為という側面も出てくるわけです。今の所、報道されている以上には判決内容はわからないので、結論の紹介にとどめます。

 さて、新聞業界については、独占禁止法上の大きな問題が2つあります。1つは著作物再販制度の問題、もう1つは不公正取引の「特殊指定」の問題です。これらについては、2007年6月5日に2つの記事を当ブログで書いてますので、詳しくはそちらをご覧下さい(ちょっとわかりにくくて申し訳ありませんが)。

 → 「新聞再販制度と新聞宅配契約の実態」(07/6/5)

 → 「新聞業の特殊指定」(07/6/5)

 なお、記事中の特殊指定に関する公取委資料のリンクは切れていますので、こっちをどうぞ。 → 公取委サイト「特殊指定の見直しについて」

 特に特殊指定については、完全に法律違反の指定であり、公正取引委員会もそれを自覚して改廃しようと以前からしているのに、新聞業界および関連の政治家たちからの強い抵抗でそのままになっているというものですね。

 ところが、今日読んだ、雑誌「公正取引」(公正取引協会)に、日本経済新聞社社会部の川口記者が、「『新聞特殊指定』議論再開を」という記事を書いておられます。これは、新聞記者自身が、新聞の特殊指定について現在の存在意義に疑問を呈しているもので、注目されるものです。

 日経新聞と言えば、最近「Googleの脳みそ」を出版された論説委員の三宅伸吾氏も若い頃から独占禁止法問題について取材を続けられ、20年ほど前には私も日弁連の米国取材の時にご一緒しましたし、その際、新聞業界の記者クラブや販売店体制についてのカルテル体質についての問題点も指摘いただいたことを鮮明に覚えております。三宅氏はその後、弁護士会のカルテル体質についての本を出されたりしておりますが、是非、新聞業界のカルテル体質についても思い切った改革を論じていただきたいと切望する次第であります。

« チュッパチャプスvs楽天商標権侵害訴訟知財高裁判決について | トップページ | セミナー「企業不祥事における実務対応」(日本CSR普及協会近畿支部) »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

法律」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/183277/54102265

この記事へのトラックバック一覧です: 久し振りに「新聞の特殊指定」の話など(独禁法):

« チュッパチャプスvs楽天商標権侵害訴訟知財高裁判決について | トップページ | セミナー「企業不祥事における実務対応」(日本CSR普及協会近畿支部) »