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2011年3月 2日 (水)

「最高裁の暗闘」読み終えました。

 当ブログの2月3日記事にご紹介しました「最高裁の暗闘 少数意見が時代を切り開く」(山口進・宮地ゆう著・朝日新書)ですが、2月もバタバタしていたため、今朝ようやく読み終えました。
 おせち事件じゃありませんが、正直いって中身スカスカの新書も多い中、この本は値打ちがありました。

 ネット上を含めて結構書評もあるようですが、これまで余りマスコミも踏み込まず、また、一般市民もほとんど覗こうともしなかった最高裁判所での裁判の形成過程、ここ最近の動きが、記者の取材により立体的に迫るものとなっています。

 日本の最高裁判所をテーマにしていますが、アメリカ連邦最高裁との比較も面白い内容になっていますので、その点に関連して思い出話など。
 私は、いずれも消費者問題の関係で弁護士会の視察の際、(公式訪問ではなく個人的観光で)ワシントンの連邦最高裁を訪れています。
 最初の約20年前の時は、裁判所の中に簡単に入ることができ、社会見学の小学生の団体もいました。使用していない時は法廷も見学可能で小学生たちと一緒に見ることが出来ました。
 地下には、立派な司法博物館のような施設があり、ミュージアムショップにはいろんな最高裁マーク入りグッズを販売しています(ゴルフボールや食器、文房具などいろいろ)。印象的だったのは、最高裁判事のブロマイドまで売っていたことでした。先日韓国の最高裁を訪問された学者さんのお話では、韓国も同様のグッズを売っているとのことです。日本の最高裁を知るものにとっては、全く違う世界ですね。
 その米国滞在の時にアメリカにいた知人の弁護士の話では、最高裁判事が選ばれると、テレビのニュースにもなり、その人の若い頃の関係者(恩師など)のインタビューまで流れるということでした。日本での総理大臣と同列の扱いのようです。日本であれば最高裁判事が選ばれても新聞に地味に載るだけで、テレビのニュースではほとんど紹介されませんよね。

 次に訪問したのはちょうど9・11事件の直前でした。相変わらず、連邦最高裁は普通に入ることができ(前はなかった金属感知器が設置されていましたが)、私がちょっと通路でうろうろしていると屈強な身体の警備の人がニコニコと親切に教えてくれたのを覚えています。

 「最高裁の暗闘」の話に少し戻りますが、最後のほうで、竹崎長官の長官就任前の裁判官としての人物描写に、こんな記述があります。
「・・・一方で、検察官の言いなりにもならなかった。被疑者・被告人の身柄に関する令状請求をきちんとチェックしていたと、80年代末当時の同僚は証言する。」

 竹崎長官をさらっと評価している部分ですが、検察官の言いなりにならず、きちんと令状請求をチェックするという、裁判官として当たり前の仕事をすることが、評価ポイントになるのだ、という現実を再認識しました。

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