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2011年1月 3日 (月)

グルーポンのおせち事件

 今日でお正月も終わりですね。箱根駅伝往路最終区を見ながら書いています。このまま早稲田が優勝でしょうか。

 ネット上では、この正月は、グルーポンのおせち事件で賑わっていました。マスコミ報道もされたようですので、内容はそちらをご覧下さい。こちらとか(報道系ですので、日が経つとリンク切れます)
 また、グルーポンの公式サイトでもお詫びなどが掲載されています。お詫びとともに全額の返金とお詫びの商品カタログを購入者に送るということのようですね。
 → グルーポン公式サイト「サイトからのお知らせ」

 グルーポンというのは、もともとアメリカのGROUPON社が始めたサービスで、インターネット上で共同購入希望者を募り、大幅な割引率で商品、サービスを購入できるクーポンを提供するというもの。日本では、日本法人のグルーポン・ジャパンが運営しています。

 今回のおせちの事件については、ネット上でいろいろと議論がされていますが、まだ必ずしも事実関係がわからない部分もありますので、直接のコメントは控えます。ただ、このおせち「バードカフェ謹製おせち」を製作、販売した外食文化研究所という会社(横浜市)の対応全般に非常に問題があったことは間違いないと思いますが、個別の業者の問題を離れて、このグルーポンのシステム(共同購入型クーポンというらしいです。)の問題点が現れたということはいえると思います。

 たとえば、今回は通常の定価が2万1千円のおせち料理を半額で買える、というのが売りです。このようにグルーポンの魅力はこの大幅割引にあるわけですが、大手メーカーの工業製品などならともかく今回の料理の場合、それが配達されるものでも、レストランでの食事提供であっても、実際のものが、本当に通常定価で普段は販売されているのか、されているとしても本当に同じ品質なのか、というのは、場合によっては判断困難です。
 今回はあまりにもひどい商品が届けられたために大騒ぎになったのですが、ネット上での写真よりちょっと悪いものが届けられたというくらいでは、購入者は腹は立っても泣き寝入りしていたかもしれません。また、クーポンを購入して初めて訪れたレストランで食べた料理に不満があっても、それが、そこの料理が本来まずかったのか、そもそも割引などされていないようなものなのか、これも判断は微妙です。おそらく、そのようなチェックはグルーポン側が徹底することはできないと思いますし(どのようなチェック体制かは知りませんが)。

 普段1万円の商品を5千円と言って集客して、実際には普段も1万円より低額で売っていたということになると、景品表示法上の二重価格問題になりますし、態様によっては詐欺にもなります。グルーポンの場合は上に書いたように、割引率の高さが売りですし、何%引きなのか、というのが購入の重要な動機になるわけですから、単なるセールストークです、というわけにはいかないのです。ですから、比較している価格が正しい(実際の通常の価格)、その通常価格としている商品と同じ商品である、という点がきちんと守られていないと、割引率の表示が意味のないもの、あるいは欺まん的なものになってしまいます。

 蛇足ですが、先日からちらちらと書いている、「ネット上の広告」と「契約内容」の論点とも絡んでくる問題ですね。

 と、早稲田は最終区まだ首位を走っています。二位東洋大と20秒差ほどでしょうか。

【追記】(1/3)
 景品表示法における「二重価格表示」の考え方については、以下の公正取引委員会のガイドライン(4頁~)をご参照ください。なお、現在は景品表示法の所管は消費者庁です。
 → 「不当な価格表示についての景品表示法上の考え方」(PDF)
 早稲田、そのまま優勝でしたね。

【追記の追記】(1/6)
 グルーポンから昨日付で「バードカフェ「謹製おせち」についてのお詫びとご報告」が公表されています。
 これを踏まえて、落合洋一弁護士がブログに書いておられます。
 → 弁護士落合洋一の日々是好日
   
「[話題]グルーポン、「バードカフェ謹製おせち」問題
    を受け今後の対応発表」

【追記の追記の追記】(1/30)
 グルーポンが1月29日付で、事実確認に関する報告を出しています。追記が多くなりすぎたので、本日付の別記事にいたします。
 → 「グルーポンのおせち事件の続報」(1/30)

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