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2010年6月29日 (火)

隣接葬儀場に対するフェンス設置請求事件の最高裁逆転棄却判決

 いよいよ今夜はサッカーワールドカップの決勝トーナメントの日本vsパラグアイですね。楽しみです。

 さて、本日、葬儀場の目隠しに関する近隣住民からの請求についての最高裁判決がありました。早くも最高裁サイトに判決文が掲載されています。第3小法廷ですね。裁判官全員一致の意見です。(→共同通信記事

  平成22年6月29日 最高裁判決(破棄自判)

 この事件の1審京都地裁判決については、一昨年暮れに当ブログでも取り上げました。
 → 「隣接葬儀場に対してフェンス設置を命じた判決(京都地裁)」
                      (08/12/17)

 どうやら、控訴審の大阪高裁でも、この1審判決はそのまま維持されたようです。これに対して、今回の最高裁判決は、反対の判断を示して、近隣住民(原告、被上告人)の請求を全て棄却したものです。最高裁の判断理由部分を下記に引用しておきます。

  1.  前記事実関係等によれば,本件葬儀場と被上告人建物との間には幅員15.3mの本件市道がある上,被上告人建物において本件葬儀場の様子が見える場所は2階東側の各居室等に限られるというのである。しかも,前記事実関係等によれば,本件葬儀場において告別式等が執り行われるのは1か月に20回程度で,上告人は,棺の搬入や出棺に際し,霊きゅう車等を本件葬儀場建物の玄関先まで近付けて停車させているというのであって,棺の搬入や出棺が,速やかに,ごく短時間のうちに行われていることは明らかである。
     そして,本件葬儀場建物の建築や本件葬儀場の営業自体は行政法規の規制に反するものではなく,上告人は,本件葬儀場建物を建設することについて地元説明会を重ねた上,本件自治会からの要望事項に配慮して,目隠しのための本件フェンスの設置,入口位置の変更,防音,防臭対策等の措置を講じているというのである。
  2.  これらの事情を総合考慮すると,被上告人が,被上告人建物2階の各居室等から,本件葬儀場に告別式等の参列者が参集する様子,棺が本件葬儀場建物に搬入又は搬出される様子が見えることにより,強いストレスを感じているとしても,これは専ら被上告人の主観的な不快感にとどまるというべきであり,本件葬儀場の業が,社会生活上受忍すべき程度を超えて被上告人の平穏に日常生活を送るという利益を侵害しているということはできない。

     そうであれば,上告人が被上告人に対して被上告人建物から本件葬儀場の様子が見えないようにするための目隠しを設置する措置を更に講ずべき義務を負うものでないことは,もとより明らかであるし,上告人が被上告人に対して本件葬儀場の営業につき不法行為責任を負うこともないというべきである。

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