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2009年6月25日 (木)

ゲルマニウム・ブレスレットの健康効果は?(国民生活センター)

 ゲルマニウムを使用した商品で、健康によいような宣伝をしているものは多く見られるところです。
 昨年、公正取引委員会は、ゲルマニウムをコーティングしたビーズにより、遠赤外線効果及び消臭効果が得られるかのように示す表示をしていたのに、実際には、そのようなビーズを使用していなかった枕(「快眠★夢枕」)をテレビショッピングで販売していたものや、そのまま摂取したり、煎じて飲用することによって、健康食品の含有成分のゲルマニウムによるデトックス効果によって、体内の老廃物を排出させるなどして痩身効果が得られるかのように示す表示を行っているが、業者が合理的な根拠を示せなかったものに対して、景品表示法の優良誤認に該当するとして排除命令を行っています。
 → 「テレビショッピングの「快眠★夢枕」の不当表示(景表法)」(08/8/27)
 → 「デトックス商品の不当表示(景表法)」(08/4/1)

 本日は、ゲルマニウムを使用したブレスレットに関して、国民生活センターが報道発表をしています。ゲルマニウムは物質的特性が金属と非金属の中間に位置する「亜金属」で、半導体の性質を示す物質だそうです(よくわかりませんが)。
 → 国民生活センター報道発表資料
 → 「体に良いとうたうゲルマニウム使用のブレスレット」(PDF)

 今回の国民生活センターの発表内容は、
 市場には、高純度のゲルマニウムを使用していることをうたい、「こりの緩和」や「血行の改善」など、健康に対する何らかの効果をイメージさせるブレスレットが数多く販売されているが、このようなゲルマニウムを使用したアクセサリーについての相談が多く寄せられているとのことで、「品質・機能」に関する相談のほか、使用によって皮膚障害が起きたという事例も寄せられていた。
 そこで、高純度のゲルマニウムを使用した旨の表示があり、体に良いとイメージさせる販売価格15,000円未満のゲルマニウムブレスレット12銘柄を対象に、ゲルマニウムの含有量の他、長時間・長期間装用した場合に接触皮膚炎の原因物質となることがある金属や鉛等の溶出がないか等について調べた。また、表示されたうたい文句に関する科学的根拠の調査も併せて行い、消費者に情報提供することとした。
 というものです。

 詳しい内容は、上記リンクから見ていただくとして、調査結果等の概略を示しておくと、

 ゲルマニウム含有量については、ゲルマニウムが検出されない、又は微量であるものが見られ、ベルトの材質については、安価な銘柄はベルトの主成分が鉄で放置により錆が発生するものもあった。

 ゲルマニウムの効果等に関する表示調査では、高純度のゲルマニウムを使用しているという表示で、ごくわずかな量しかゲルマニウムが含まれていない銘柄が8銘柄あって誤認を招くおそれがあったり、薬事法に抵触するおそれがあるような効能・効果をうたうインターネット上の広告がみられた。
 また、全ての銘柄に、ゲルマニウムが健康に対する何らかの効果を示す旨の表示がみられたが、科学的根拠を示す文献は確認できなかった。この点、ゲルマニウムの効果について、製造者又は販売者名が記載されていた5社に対してアンケート調査を行ったところ、回答があったのは2社で、内1社は根拠となる資料を所有していなかった。 また、インターネット通信販売業者の多くはゲルマニウムのヒトに対する効果についての科学的根拠を有しておらず、メーカーや仕入れ業者から入手した資料を基に表示を行っていた。

 国民生活センターは、以上に基づいて、消費者へのアドバイスとして、表示されていたようなゲルマニウムの健康への効果は、根拠となる科学的データが確認できなかった、ゲルマニウムブレスレットを購入する人は健康への効果を期待すべきではない 、としています。

 さらに、業界への要望として、ゲルマニウムの効果に関する表示について、明確な科学的根拠がなければ表示を取りやめるよう要望する、インターネット上の広告について、薬事法に抵触するおそれがある表現がみられたため、改善を要望する、ブレスレットは体に身に付けて使用する商品であることから、錆の生じにくい素材を使用するよう、要望する、としています。

 そして、公正取引委員会厚生労働省(社)日本通信販売協会に対して、
ゲルマニウムの健康への効果について、科学的根拠を示す文献が確認できなかった。景品表示法上問題があるおそれがあるため、監視・指導の徹底を要望する。
 インターネット上の広告について、薬事法に抵触するおそれがある表現がみられたため、指導の徹底を要望する。」
と要望しています。

 要するに、今回の国民生活センターの調査結果では、ゲルマニウムを使用したブレスレットの健康への効果は確認できず、多くの商品の宣伝の表示は、景品表示法や薬事法上の問題がある、ということですね。

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