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2009年5月11日 (月)

21年度旧司法試験短答式試験問題(法務省)

 今年度の旧司法試験短答式試験問題が法務省サイトにて公表されています。

 憲法、民法、刑法が各20問ずつです。参考のため、民法、刑法の各1問を下に載せておきます。私が受けた当時の短答式試験問題とは違って、1問が長いです。全部に挑戦したいかたは
 → こちらへ

〔No.22〕(民法)
 AB間の契約により,BはBの所有する掛け軸の所有権をCに移転し,代金はAがBに支払うこととされた。この場合において,次のアからオまでの記述のうち,正しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
ア CがAをだましてBに対する意思表示をさせたとき,Bがこの
 ことを知らなかったとしても,Aはその意思表示を取り消すこと
 ができる。
イ CがBをだましてAに対する意思表示をさせたとき,Aがこの
 ことを知らなかったとしても,Bはその意思表示を取り消すこと
 ができる。
ウ 第三者であるDがBをだましてAに対する意思表示をさせたと
 き,Aがこのことを知っていたなら,Bはその意思表示を取り消
 すことができ,この場合,DがBをだましたことをCが知らなか
 ったとしても,BはCに対してその意思表示の取消しを対抗する
 ことができる。
エ 第三者であるDがBをだましてAに対する意思表示をさせたと
 き,Aがこのことを知っていたなら,Bはその意思表示を取り消
 すことができ,この場合,BがCに掛け軸を現実に引き渡し,か
 つ,引渡しの時点でDがBをだましたことをCが知らず,また知
 らないことに過失がなかったとしても,BはCに対してその意思
 表示の取消しを対抗することができる。
オ 第三者であるDがBをだましてAに対する意思表示をさせたと
 き,Aがこのことを知らなかったとしても,Cが知っていたなら,
 Bはその意思表示を取り消すことができる。

  1.アイ  2.アウ  3.イオ  4.ウエ  5.エオ

〔No.52〕(刑法)
 学生AないしEは,次のⅠ及びⅡの事例における甲の罪責に関して検討し,後記結論に至った。
 AないしEのうち,後記アからエまでのいずれの見解とも矛盾しない結論に至った学生として正しいものは,後記1から5までのうちどれか。

【事例】
Ⅰ 甲は,強姦目的で,殺意をもってX女を絞殺した上,Xを姦淫し
 たが,その後,更に金品を領得する意思を生じ,Xの肩に掛かっ
 ているバッグを持って逃走した。
Ⅱ 甲は,強盗目的で,X女の顔面を殴打している最中,Xを殺害し
 て姦淫する意思が生じ,Xを絞殺した上,Xを姦淫し,その後,
 Xの肩に掛かっているバッグを持って逃走した。
【結論】
学生A Ⅰ:強姦未遂・殺人・窃盗Ⅱ:強盗強姦未遂・殺人
学生B Ⅰ:強姦・殺人・窃盗Ⅱ:強盗強姦・強盗殺人
学生C Ⅰ:強姦・殺人・遺失物等横領Ⅱ:強盗強姦・殺人・遺失物
     等横領
学生D Ⅰ:強姦・殺人・遺失物等横領Ⅱ:強盗強姦・強盗殺人
学生E Ⅰ:強姦致死・殺人・遺失物等横領Ⅱ:強盗強姦致死・殺人
【見解】
ア 死者に対する姦淫行為であっても,姦淫の目的をもってした行
 為によりその者を死亡させた者との関係においては,それを刑法
 第177条の「女子を姦淫した」とみるべきである。
イ 結果的加重犯は,重い結果の発生について故意があるときは,
 成立する余地がない。
ウ 死者については,現実の占有が認められず,その生前の占有も
 保護する余地もない。また,その相続人の占有を認める余地もな
 い。
エ 財物奪取の意図で人を故意に死に至らせた場合,被害者の死亡
 と同時に財物の占有は犯人に移る。

  1.A   2.B   3.C   4.D   5.E

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