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2009年4月15日 (水)

痴漢逆転無罪判決と最高裁裁判官

 昨日、最高裁第三小法廷が、電車内痴漢行為の強制わいせつ被告事件で無罪判決を出したことは、いろんなところで話題になっています。私も、最高裁サイトで判決が公開された直後にたまたま読みました。最高裁がこのような事実認定の問題で破棄自判の無罪判決を出したのは珍しいことといえます。

 この判決は、第三小法廷の5人の裁判官のうち、無罪の多数意見が3名、有罪の反対意見が2名と分かれており、しかも、裁判長である田原裁判官は反対意見となっています。また、多数意見の裁判官のうち2名が補足意見を書いています。

 具体的には(カッコ内は出身)
   田原睦夫(弁護士)    反対意見
   藤田宙靖(行政法学者)  多数意見
   堀籠幸男(裁判官)    反対意見
   那須弘平(弁護士)    多数意見・補足意見
   近藤崇晴(裁判官)    多数意見・補足意見

 前にも同じことを書いたような気がしますが、最近の最高裁判決での補足意見、反対意見はなかなか面白いのです(なかなか、ちゃんと読む時間はないのですが。)。マスコミ報道的な興味とは別に(もちろん、それはそれで大切ですが)、特に法学部や法科大学院の学生さんたちには、各意見を読み込んでみてください。一方の立場に乗って、単に逆の意見を批判するのではなく、それぞれの拠って立つところを理解したうえで、じっくりとそれぞれの裁判官の意見を味わってほしいと思います。

 なお、最高裁裁判官については、それぞれの経歴のほかに、「裁判官としての心構え」「好きな言葉」「趣味」「最高裁において関与した主要な裁判」などが公開されています。
 → 最高裁サイト「最高裁判所の裁判官」

 日本の最高裁裁判官が誰か、というのは、一般の人にあまり知られていないのが現状です(実は弁護士でも・・)。アメリカの連邦最高裁の地下の売店では、最高裁判事のブロマイドを売ってたので、びっくりしました(最高裁のマーク入りのゴルフボールや文房具類などの土産物まであります。)。 
 アメリカにいた知人に聞いた話ですが、アメリカの連邦最高裁判事が選ばれると、地元のテレビでニュースになってその人の経歴などが報道され、たとえば、その判事の子供の頃の学校の先生のインタビューなども流される、と言っていました。日本では、総理大臣や有名人知事くらいしか、そんな扱いはされませんですね。

(本当に蛇足です)
 被害女性側が痴漢行為者を取り違える可能性が問題になっていますが、痴漢そのものではないものの、似たようなケースを目撃したことがあります。まったく偶然のなせるわざでしたし、疑われた人は大変気の毒でした。私は、数メートル後ろを歩いて偶然目撃したわけですが、被害女性としても、その状況では、その男性を疑ったのは当然でした。男性両名がたまたま同系統の色の服装をしていて、タイミングよく入れ替わった形になったのです。
 痴漢も冤罪も両方ともなくなってほしいものです。
 

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