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2008年12月28日 (日)

槇原敬之vs松本零士訴訟判決についてコメント

 歌手・槇原敬之の作詞した歌詞が、漫画家・松本零士の「銀河鉄道999」の「時間は夢を裏切らない、夢も時間を裏切ってはならない」というセリフの盗用かどうか、というようなところから訴訟となっていた東京地裁の判決が、12月26日に出た、という報道がありました。

 この事件については、訴訟になった時点で、このブログでも書きましたので、判決を読んだら書こうかと思ってたのですが、現時点で、まだ最高裁サイトにも出ておらず、もし出ても年を越しそうですので、報道内容を元に、ひとまずのコメントをしておきたいと思います。
〈当ブログの関連記事〉
 → 「著作権侵害不存在確認」(07/3/23)
 → 「槇原敬之vs松本零士の歌詞裁判の報道」(7/8)

 今回の判決に関する各社の報道を総合してみると、どうやら東京地裁判決は、後で述べますように、著作権侵害(松本氏の当該セリフに著作権があるか、また、槇原氏が侵害したか、ですかね。)については正面から判断しなかったようなのですね。判決は、(松本氏の名誉毀損を認めて)松本氏が槇原氏に損害賠償220万円(請求額は2200万円)を支払うよう命ずる損害賠償請求を認容しただけのようです。

 この裁判は、まず、上記の歌詞の問題で、松本氏が槇原氏の盗作だと主張し、槇原氏が盗作を認めているかのような発言を、テレビ番組で松本氏がしていることなどについて、槇原氏のほうが原告となって、松本氏を被告として、「著作権侵害の不存在確認」と「(名誉毀損に基づく?)損害賠償請求」を求める裁判を起こしたものと思われます(このあたり、以前のブログ記事にも書きましたが、報道記事からは正確にはわかりませんので、私の推測です。)。

 そして、これに対して、松本氏側が、著作権侵害を主張して争ったと思われますが、著作権侵害に基づいて、逆に槇原氏に対して損害賠償や差止の裁判(反訴)を提起したか、否かは不明です。読売の報道によれば、「著作権侵害の有無は、訴訟で松本さんが損害賠償請求権を放棄したため、明確には判断しなかった。」とのことです。松本氏が損害賠償請求権を放棄した、という表現が、松本氏は反訴を起こしていたが諦めて請求放棄した、というのか、反訴までしてないが、松本氏が槇原氏に対する損害賠償請求を明確に放棄する意思表示をした、というようなことなのか、は判然としません。
 しかし、あるサイトの記事によれば、著作権侵害不存在確認については、判決は棄却した、ということですので、これが本当だとすれば、松本氏が、著作権侵害の主張をやめてしまったため、裁判所も、槇原氏からの不存在確認の「訴えの利益」を認めなかったのかな、という感じもします。ただ、その場合は「棄却」ではなく、「却下」ではないか、と思うのですが。ここは、今の段階ではよくわかりません。

 上にも書きましたように、いくつかのネット上の報道内容をもとに、私の推測で書きましたので、誤りがありましたらご容赦ください。

【追記】(1/7)
 年明けに最高裁サイトで判決が公開されました。
 これについての当ブログのコメント
 → 「槇原vs松本訴訟の続き」(09/1/7)

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コメント

各社による報道内容からではよくわからなかったのは、名誉毀損とされたのはどの点か、ということです。

槇原さんが電話で盗作を認めて謝罪した、という事実が無いにもかかわらず、松本先生が、槇原さんがさもそうしたかのようにTV等で発言した点が名誉毀損とされた、という点はわかりましたが、これは問題の本筋とはちょっと違うように思います。

やはり、松本先生が盗作の可能性を指摘したことが名誉毀損とされたかどうか、という点がより重要なのではないでしょうか。

しかし、各社による報道ではその点に関してはニュアンスがそれぞれ異なり、いまいちはっきりしませんでした。

判決文を参照した上で、この点に関するコメントをぜひお願いできれば大変ありがたく思います。

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