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2008年8月29日 (金)

「電子商取引及び情報財取引等に関する準則」改訂版(経産省)

 いつ出るのかと思ってたら、本日、やっと「電子商取引及び情報財取引等に関する準則」の改訂版が公表されたようです。

 この準則は、ご存じの方も多いと思いますが、電子商取引等に関する様々な法的問題点について、民法等の法律がどのように適用されるのか、その解釈を示し、取引当事者の予見可能性を高め、取引の円滑化に資することを目的として、経済産業省が平成14年3月に策定し、何度か改訂してきたものです。だんだん分厚くなってきてます。

 インターネットに関する民事法上の問題などについての論点が広く扱われているものであり(経産省の考え方ではありますが)、しかも、タダですので、大変ありがたいものです。私も某ロースクールで「情報法」の非常勤講師をやってますので、これは便利な参考書ですし、学生にとっても、本代のいらない基本書として使えるものです。
 → 経産省サイト
  「『電子商取引及び情報財取引等に関する準則』の公示について」

 まだ、私自身、ちゃんと見てないんですが、今回の改訂は、以下の通り、ネットショッピングモールでの個別取引についてモール運営者が追う責任やウェブ上の広告規制、他人のホームページにリンクを張る場合法律上の問題のなどの論点について、民商法、薬事法等の業法、著作権法などの解釈を示すもの、ということです。きちんと読まなければ。。

【今回の改訂内容】(経産省公表による)
(1)電子商取引関係
 ◆電子商店街(ネットショッピングモール)運営者の責任(修正)
・電子商店街(モール)を通じて行われる個々の取引に関し運営者が負う法的責任について検討したもの。商法第14条が類推適用されるほかに、モール運営者が負い得る責任について検討しています。

 ◆広告表示規制(薬事法・健康増進法、貸金業法等)(追加)
・ウェブ上の広告表示規制について検討したもの。薬事法、健康増進法、貸金業法、金融商品取引法、商品取引所法がウェブ上の広告表示にどのように適用されるかを検討しています。

(2)情報財取引関係
 ◆SaaS・ASP のためのSLA(Service Level Agreement)(追加)

・SaaS・ASP 利用契約におけるSLA の法的効力について検討したもの。SLA を、義務規定、努力目標規定等として設けた場合にどのような法的効力が生じるかについて検討しています。

 ◆ID・パスワード等のインターネット上での提供(修正)
・シェアウェアなどの利用に不可欠なシリアルナンバーを権利者等の許諾を得ることなく公開する者の責任について検討したもの。著作権侵害を構成しない場合であっても、一般不法行為が成立する可能性について検討しています。

 ◆機能・期間制限ソフトウェアの制限の解除方法を提供した場合の責任(追加)
・ソフトウェアの体験版に付加されている機能等に関する制限を不正に解除する手段をインターネット上で提供する行為に対して、法的にどのような制限があるか検討したもの。

◆他人のホームページにリンクを張る場合の法律上の問題点(修正)
・他人のホームページにリンクを張る場合に、どのような法的責任が生じ得るかについて検討したもの。著作権法に基づく責任について新たに検討しています。

 なお、この準則改訂に際してのパブリックコメント結果の概要は
 → こちら(PDF)

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