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2008年8月26日 (火)

全日空「プレミアムクラス」の不当表示(景表法)

 公正取引委員会は、昨日(8/25)、全日本空輸株式会社(全日空・ANA)が提供する「プレミアムクラス」(専用カウンター及びラウンジの利用、優先搭乗等の空港サービス並びに一般の座席よりも広い座席間隔で設置された上質の座席の利用、機内食の提供等の機内サービスを提供する役務)に係る表示について、景品表示法4条1項1号(優良誤認)に違反するとして排除命令を行っています。
 → 公取委サイト報道発表資料(PDF)

 「ビジネス法務の部屋」は若干の疑問を呈しておられますが、広告写真が幅広シートを全面的に強調しており、見る者としては、プレミアムクラス=幅広シートと認識しても仕方ないところかと思います(テレビCMもそうでしたね。)。それを4月1日スタートといいながら、例え、「順次導入」という説明文字が入っているとしても、4月から5月の間は全く幅広シートの便がなかった、というのですから、優良誤認とされるのは不当ではないと私は思います。不動産屋のおとり広告みたいな感じもしますね。

 なお、前にもちょっと紹介しましたが、今年の6月13日に公取委が公表した「見にくい表示に関する実態調査報告書―打消し表示の在り方を中心に―」(公取委サイトPDF)が、「打消し表示」を特に対象としているのですが、本件の表示はまさにこの「打消し表示」の問題です。この調査報告では、「打消し表示」の定義を「一般消費者が強調表示からは通常は予期できない事項(例えば、例外条件、制約条件、追加的な費用を要する旨、特定の原材料が使用されているかのような表示をしているが実際には含まれていない旨等)であって、一般消費者が商品・サービスを選択するに当たって重要な考慮要素となるものの表示」としています。
 興味のある方はご覧ください。

【違反事実の概要】
 全日空は、平成20年4月1日からプレミアムクラスを一般消費者に提供するに当たり、一般日刊紙に掲載した広告において、例えば、座席の頭部の両側部分に仕切りを設け、隣の座席の人から顔が見えないようにするなどした新型の座席(「新型座席」)の画像を掲載するとともに「ANAの国内線「プレミアムクラス」、4/1より全国でスタート。」と記載することにより、あたかも、プレミアムクラスを利用すれば、新型座席を利用することができるかのように示す表示をしているが、実際には、同年4月から同年5月までの間においては、新型座席が設置されている便はなく、大部分の便において従来から使用されていた座席をそのまま提供し、その余の便においても従来から使用されていた座席を生地の張替え及び座席間隔の変更をして提供しているものであった。

【排除措置の概要】
ア 前記表示は、一般消費者に対し、実際のものよりも著しく優良であると示すものである旨を公示すること。
イ 再発防止策を講じて、これを役員及び従業員に周知徹底すること。
ウ 今後、同様の表示を行わないこと。

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