最近のスポーツ界の仲裁・調停に関するメモ
スポーツネタのついでに、スポーツ仲裁・調停に関するまとめ記事。
今年1月6日に、このブログで、義足の陸上選手、オスカー・ピストリウス(南アフリカ)が健常者のレースに出場することについて、国際陸連が出場を禁止したことについて触れました。
→ 「マラソンと『助力』についてのウダ話」(1/16)
しかし、今日の報道では、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が、出場を認める裁定を下したようです。義足が健常者より有利になるのか、という点が大きな問題でしたが、今回は義足が有利にはならないと認められました。ただ、今回の裁定は、義足の使用一般についてのものではなく、この選手の今回の事例に限定しているということです。
また、正月明けには、陸上女子の小林祐梨子選手に関するJSAAの調停の記事も書きました。
→ 「小林祐梨子選手(陸上)のJSAA調停不成立」(1/8)
この小林選手とは別の事案ですが、ここで触れた日本スポーツ仲裁機構(JSAA)が、先日(5/8)、スポーツ仲裁規則による仲裁申立の事案について仲裁判断がなされました。
→ JSAAサイト公表資料
これは、女子カヤックフォアの北京五輪予選大会に、日本代表選手として選考されなかった申立人が、選考基準等が不公正・不合理として、仲裁判断を求めたものです。しかし、JSAAは、申立を却下しました。それは、選手選考基準等にはその決定を取り消すべきほどの不公正・不合理なところがあるとまではいえない、ということです。ただし、本件の紛争が生じた経緯を踏まえ、選手選考等にあって、選手への配慮・選考方法等の周知等に努められることを求めると付言されています。
なお、サッカーの我那覇選手がJリーグから受けたドーピング禁止規定違反の処分撤回を求めて調停をスポーツ仲裁裁判所(CAS)に申し立てていた件では、裁定が出るのは遅くても6月3日というような発表がなされているようです。
【追記】(5/28)
スポーツ仲裁裁判所(CAS)が5月27日、我那覇選手の訴えを認め、Jリーグ公式戦6試合の出場停止処分の無効と仲裁に関する費用としてJリーグに2万ドル(約206万円)の負担も命じた、と報じられています。報道によれば、CASは1審制で裁定は最終決定となる、とのことです。
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