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2008年5月13日 (火)

中国産キャビアをロシア産と表示した百貨店への排除命令(公取委)

 先日(4/16)、フカヒレの不当表示について書いたところですが、今回は、キャビアです。どちらもサメ関連の高級食材と無理矢理こじつけようかと思ったら、キャビアの親のチョウザメは、サメの仲間ではないそうですね。

 本日、公正取引委員会は、株式会社そごう及び株式会社西武百貨店が販売する「ロシア フレッシュキャビア」と称する瓶詰めのキャビアを2個詰め合わせた商品に係る表示について、景品表示法4条1項1号(優良誤認)及び同項3号(商品の原産国に関する不当な表示)に違反する事実が認められたとして、2社に対して、排除命令を行いました。
 → 公取委サイト報道発表資料(PDF)

 なお、公取委は、昨年12月20日付で、食品や家具などの商品の表示に関して、今回の排除命令と同様に、景品表示法4条1項1号(優良誤認)、同項3号(商品の原産国に関する不当な表示)違反のおそれがあるとして、百貨店など大規模小売業者10社に対する警告を行っています。
 → 公取委サイト報道発表資料(07/12/20)
 このときの警告対象には今回の2社は入っていませんでしたが、今年の2月に、このキャビアの不当表示事件が発覚、公表し、当時報道されています。

(違反事実の概要)
 2社は、平成19年の歳暮用商品として瓶詰めキャビアセットを販売するに当たり、一般消費者に配布したカタログ、自社の店舗に設置した写真パネル及びオーダーカード並びに2社がインターネット上に開設したウェブサイトにおいて、それぞれ「ロシア フレッシュキャビア」と記載することにより、あたかも、当該商品のキャビアは、ロシア連邦産であってフレッシュキャビアであるかのように示す表示をしていたが、実際には、中華人民共和国産であってパスチャライズキャビアであった。

 公取委の(注)によれば、保存期間を長くするために低温殺菌処理が施された「パスチャライズキャビア」と、低温殺菌処理が施されていない「フレッシュキャビア」とがあり、その鮮度,風味,食感等が低温殺菌処理を行うことにより変化するため、一般に、フレッシュキャビアはパスチャライズキャビアより良質なものとして好まれる傾向にある、ということです。

(排除措置の概要)
ア 前記表示は、当該商品の原産国について一般消費者に誤認される表示である旨及び当該商品の内容について一般消費者に対し実際のものよりも著しく優良であると示すものである旨を公示すること。
イ 再発防止策を講じて、これを役員及び従業員に周知徹底すること。
ウ 今後、同様の表示を行わないこと。

【追記】
 
景品表示法4条1項3号というのは、原産国表示の規制そのものではなく、「前二号(注:優良誤認と有利誤認)に掲げるもののほか、商品又は役務の取引に関する事項について一般消費者に誤認されるおそれがある表示であつて、不当に顧客を誘引し、公正な競争を阻害するおそれがあると認めて公正取引委員会が指定するもの」というものです。
 この規定に基づいて、公取委告示「商品の原産国に関する不当な表示」が定められていて、この告示の2号が、「外国で生産された商品についての次の各号(略)の一に掲げる表示であつて、その商品がその原産国で生産されたものであることを一般消費者が判別することが困難であると認められるもの」となっており、これに該当するとされたものです。

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