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2008年3月17日 (月)

NTTドコモがソフトバンクモバイルに仮処分申立(不正競争防止法)

 本日、NTTドコモ富士通が、ソフトバンクモバイル東芝に対して、携帯電話端末「821T」の製造、販売等の差止めを求める仮処分命令を求めて、東京地方裁判所に申し立てたことを発表しています。
 両社のサイトで報道発表がされているとともに、日経などでも報道されています。

 不正競争防止法違反ということで差止の仮処分を求めたものですが、要するに、3月8日に発売されたソフトバンクモバイル「かんたん携帯SoftBank 821T」(東芝製)のデザインなどが、従来から販売されているNTTドコモ「らくらくホン」(富士通製)に極めて類似しているという主張ですね。不正競争防止法2条1項1号で定める周知商品等表示か、同法2条1項2号著名商品等表示のどちらか(あるいは両方か)に該当するという主張だと思われます。3号のデッドコピーの可能性もなくはないですが。(以上は私の勝手な推測です。)
 NTTドコモは記者発表の席で、ボタンなどのデザインだけではなく、操作性の類似も指摘したようですが、普通は操作性を「商品等表示」に含めるのはちょっと無理かなと思います。

 なお、一般的には、仮処分事件では、申立人からの証拠資料等を裁判所が見て、相手方の反論は聞かずに出されることが多いのですが、この種の仮処分は相手方への影響が大きいこともあって、相手方の主張なども見て審理されるので、すぐに裁判所が結論を出すということは通常ないです。したがって、普通の裁判と同じくらいの時間がかかる場合も珍しくありません(というか、私の経験でも、このような知的財産事件では、本案訴訟と同時並行的に手続が進み、本案訴訟の判決のほうが、仮処分の決定より早く出ることもよくあります。)。

【追記】(3/18)
 この両方の携帯電話について、日経NET ITプラスの連載コラム「石川温のケータイ業界事情」1月下旬の記事『auとソフトバンクの春モデルを採点・勢いがあるのは?』によれば、「もしやOEM供給かと思いきや、実はかつて富士通に在籍し、らくらくホンに携わっていた開発者が、ソフトバンクモバイルに転職して821Tを東芝と一緒になって開発したのだという。」とありますね。
 いずれにせよ、昨夜から今朝にかけて、テレビや新聞などでもニュースで大きく取り上げられていて、シニア向け携帯電話市場にとっては、結構な宣伝効果はあったのだろうな(どっちも)、とは思いました。

【追記の追記】(09/4/15)
 上記仮処分事件で和解が成立したようですね。
 → 「かんたん携帯の仮処分申立事件が和解成立」(09/4/15)

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