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2008年1月 8日 (火)

小林祐梨子選手(陸上)のJSAA調停不成立

 今日(1/8)、陸上女子千五百メートル日本記録保持者小林祐梨子選手が実業団選手登録を求めて、日本実業団連合などを相手として日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に申し立てた調停が、連合側が登録は認めないと回答して不成立に終わった、と報じられています。
 争点としては、小林選手が豊田自動織機に入社して実業団選手登録を申請しているのに、社内留学制度で岡山大学に入学している点が、実業団への勤務実態があるといえるかどうか、というようなところのようです。

 私自身も市民ランナーの端くれですが(微笑)、小林選手は須磨学園高校当時から高校生とは思えない走りを見せてくれていたので今後無事にランナーとして成長していってほしいと思います。

 それはさておき、小林選手側は、今回の調停不成立後、JSAAでの仲裁の申立か、東京地裁へ訴訟を提起する方針とのことです。
 JSAAの仲裁は、サッカーの我那覇和樹選手のドーピング問題でも話題になっていますね(もっとも、彼のほうはJSAAへの申立はできなかったようですけど)。
 仲裁
というのは、日常用語での「喧嘩の仲裁」などというのとは違い、法律で決められた制度のことです。10年ほど前までは民事訴訟法の一部に規定されていましたが、現在は、「仲裁法」という独立した法律ができています。

 「仲裁」は、当事者の仲裁合意に基づき、仲裁人で構成される仲裁廷が事件内容を調べた上で判断(仲裁判断)を示して、当事者がこれに従わなければならない手続です。要するに裁判みたいなものですが、裁判所を利用するのではなく、通常は裁判外紛争解決の組織を利用することになります。
 これに対して「調停」は、調停人が中立的な第三者として、トラブルの解決についての合意ができるように、交渉がうまくいくよう利害を調整しながら当事者間の話し合いを進めていく手続で、最終的に双方の合意に至らなければ不成立となります。

 JSAAは、「裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律」(通称ADR法)に基づく認証紛争解決事業者の第1号認証組織なのですね。
 ちなみに、我が大阪弁護士会の民事紛争処理センターは第2号のようです。

 今回この日本スポーツ仲裁機構(JSAA)のサイト(http://www.jsaa.jp/)を見てみたのですが、ここには、仲裁人、調停人の候補者リストというのがあって、結構知った名前があって面白かったです。

(参考)
 裁判外紛争解決手続に関する法務省のサイト「かいけつサポート」

【追記】(1/24)
 今日の報道では、日本実業団連合は臨時理事会で従来通り同選手の登録を認めない方針を確認した、とのこと。どうやら、JSAAの仲裁についても同意はしないようです。
 だとすると、小林選手側は裁判所に提訴せざるを得なくなりますが、それまでに何らかの解決の合意ができるかどうか、というところですね。

【追記の追記】(08/4/6)
 小林選手側は、結局提訴することなく、08年4月1日に、「実業団選手登録を認めない」とする日本実業団陸上競技連合の判断の受け入れを決めた、と発表してます。ひとまず、決着ということでしょうか。
 4月5日の競技会の女子5000メートルで、北京五輪の参加標準記録A(15分9秒00)を突破する15分7秒37で優勝しています。

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