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2007年10月11日 (木)

中国産を「三輪そうめん」で逮捕

 10日、中国産のそうめんを奈良県名産の「三輪そうめん」と偽って販売したとして、兵庫県警などは、不正競争防止法違反容疑で大阪の食品卸売会社社長ら3人を逮捕した、と報じられています。
 この人物らは、調味料の賞味期限を改ざんしてスーパーに販売したとして、8月に同じく不正競争防止法違反容疑で逮捕されており、会社の倉庫の家宅捜索で偽装そうめんが大量に見つかったという話です。
→ http://bizplus.nikkei.co.jp/genre/soumu/index.cfm?i=2007101003941b3

 このような行為は、不正競争防止法上の虚偽表示に該当するばかりでなく、通常は、景品表示法違反にもあたるでしょうし、おそらくは刑法上の詐欺罪にもあたると思われます。

 ただ、景品表示法違反行為はそれだけでは刑事罰はなく、公正取引委員会からの行政処分を受けるだけということになります。
 また、刑法上の詐欺罪という点では、偽装表示の意思だけではなく、取引先(顧客)を騙す(欺罔)という故意が必要になるのと、騙された側の被害者についての捜査なども必要になることもあって、不正競争防止法違反で検挙するほうが容易であるということかもしれませんね。まぁ、この事件の場合、欺罔の故意などを立証することがそれほど難しいとも思えませんが、刑事事件ですので手堅く、というところでしょうか。
 こういう常習犯的で、かつ、消費者を騙したって何が悪いというような態度の悪質業者は、詐欺罪でも立件してほしいところです。詐欺罪のほうが法定刑は重いはずだし。

 なお、今年5月に米の産地偽装について同様に不正競争防止法違反容疑で大阪府警に逮捕された「日本ライス」(東大阪市)社長らは、その後、詐欺罪の容疑でも再逮捕されています。上の事件も同じようなパターンでしょうか。

【追記】(10/17)
 北海道の食肉加工卸会社ミートホープの偽牛ミンチ事件でも、不正競争防止法違反(虚偽表示)と、安価な肉をまぜて取引先十数社から不当な利益をあげた詐欺の2容疑で立件する方針を固めた、と報道されています。
 本文で書いたように、これは結構なことです。三輪そうめん事件もそうすべきと思います。

【追記】(10/24)
 今日は、ミートホープの社長らが逮捕されました。不正競争防止法違反の疑いでの逮捕です。ただ、報道でも、北海道警は詐欺罪での立件を考えているとのことですね。
 独禁法改正の方針で、不当表示に関して課徴金を課すということも検討されているようですね。

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